今週の寒波には参りました⛄
大雪の被害も報道されていますね。まだしばらく寒さと雪が続くようです。
光熱費の高騰に目玉飛び出るくらいですが、暖かく過ごせるよう工夫したいと思います。
(いや~それにしても今月のガス代にはびっくりしたわ👀)
今日はこちらもみぞれや細かい雪が降っています。
みなさまも十分ご自愛ください。
「湖畔荘」(上)(ケイト・モートン 著/青木純子 訳)を読みました。
<湖畔荘>は、イギリス・コーンウォール地方の森の中の湖畔に建つお屋敷。
1933年、この湖畔荘で催されたミッドサマー・パーティーの最中、生後1歳の男児が姿を消した。事故か誘拐か、懸命に捜索・捜査が行われるが、男児は見つからないまま事件は迷宮入りする。
それから70年後の2003年、ロンドン警視庁の女性刑事 セイディは捜査中に問題を起こし謹慎の処分を受け、祖父の暮らすコーンウォールで休暇を過ごすことに。
そこで偶然、荒れ果てた<湖畔荘>を発見、70年前に起きた事件を知るのだった。
ストーリーは、1933年では<湖畔荘>の住人アリス、2003年では刑事セイディ、この二人の視点で進んでいく。時代を行きつ戻りつしながら、徐々に真相に迫る構成は見事で、上下巻の長さも気にならない。
二つの時代の前後には二度の大戦があり、<湖畔荘>はその変化の時代と変化に巻き込まれた家族をずっと見つめてきたと言える。
上巻で印象に残るのは、湖畔荘とその周りの湖や森の描写だ。
海外の物語の舞台となるお屋敷は、それ自体が意志をもち、登場人物を操っているような気さえする。そこに住む人々のお屋敷に対する愛憎が積もっていくのだろうか。
下巻では、70年前に起きた男児行方不明事件の真相とともに、アリスやセイディが抱える秘密も明らかになるのだと思う。
ひとつ、すとんと腑に落ちたことがある。
母と娘の確執。
アリスとその母エリナとの間にはぎこちなさが漂っているが、エリナとその母(アリスの祖母)コンスタンスとの間にも同じような気配があるのだ。
エリナとアリスは実は内面がとてもよく似た少女だったことがわかる。
“同じ”ということは必ずしも共感と愛を呼ぶとは限らないのだ。
同じだからこそ嫌う、憎むこともある。
エリナはアリスに自分の少女時代を見ていたのではと思う。
私も母とは本当にうまくいかないのだが、そういうものかもしれないと思ったのだ。
あまりくよくよせず、そんなものかもと思う余裕も必要だなとふと思った。
では、いざ下巻へ。(^^)/