ずっと雨です。☔
空気が湿って荒れた肌にはよさそうですが、濡れた洗濯物は
乾きません(T_T)
「屍人荘の殺人」(今村昌弘 著)を読みました。
第27回鮎川哲也賞受賞作で、神木隆之介 、浜辺美波 、中村倫也の
キャスティングで2019年映画化されたことでも話題になりました。
昨年の2月か3月頃からコロナ感染拡大で図書館が予約のみの
貸し出しになり、借りていた本はどんどん期限が伸びました。
実はこの本はその頃借りていて、じゅうぶん読む時間はあったのですが、
その頃はまったく読書をする気がおきず、ほったらかしにしたまま
結局読まずに返したのでした。
読書のペースが戻ったところで、借りなおして読みました。
「~の殺人」というタイトルからしてもミステリーだとわかります。
帯には、
「21世紀最高の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル」
とあります。
クローズド・サークル(closed circle)は昔からあるミステリーの分野で、
「閉じた円」、つまり
何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした
状況下で起こる事件。
(ウイキペディアより)
を指します。
例えば、
- 嵐の孤島
- 吹雪の山荘
- 陸の孤島
- 客船
- 列車
などの状況です。
外界との連絡手段がなく、事件が起きても警察を呼べない。
逃げ出せない。
食料や燃料に限界がある。
原則、犯人はクローズド・サークル内にいる。
私が知っている一番古典的なクローズド・サークル作品は、
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」でしょうか。
「屍人荘の殺人」
神紅(しんこう)大学ミステリ愛好会の葉村譲は
会長の明智恭介に誘われ、同大学の剣崎比留子と共に、
映画研究部の夏合宿に参加することで事件に巻き込まれることになる。
合宿の場所は、湖のほとりにあるペンション「紫湛荘」(しじんそう)。
この「紫湛荘」がクローズド・サークルとなり、
次々に犠牲者が出て、葉村は「これでは紫湛荘ではなく屍人荘では
ないか」とつぶやくのである。
ホラーが苦手なかたにはおすすめできません。
私はぎりぎり大丈夫でしたが。
その部分を除けば、事件の解決過程は論理的ですべて謎が明かされ
すっきりします。
(無料イラストより)