今年の桜の開花は早いそうです。
大勢でのお花見は今年もできそうにありませんが、
身近な桜をひとりで楽しむのは構わないですよね。
「目線」(天野節子 著)を読みました。
前作の「氷の華」とこの「目線」は文庫を買って読んだ覚えがあります。
「目線」の帯には、仲間由紀恵主演でドラマ化される案内があった
ことも覚えています。
でも肝心の内容は覚えていませんでした。
今回は図書館で借りて読みました。
この作品は非常に紹介が難しいです。
ドラマ化、映像化すると、半分くらいはネタバレしてしまう気がします。
映像にするとすぐわかってしまうことが、本文中にはたぶんわざと
書かれていないのです。
田園調布の豪邸で、建設会社の社長の死体が発見されます。
その日は社長の誕生日会が開かれる予定で、家族や知人が集まって
いました。
社長は自殺として処理され、その初七日の法要の日、
再び事件が起こります。
本格的なミステリーで、今まで読んだ天野氏の作品では一番
おもしろかったです。
タイトルの「目線」もひとつのネタであり、謎を解く鍵です。