もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「アンナ・カレーニナ2」を読みました

過去例のない危険な台風が近づいてきました。

今日は、3日分の買い物をし、ベランダの物を片付けました。

明日は、ポリタンクに水をため、停電に備え充電と

懐中電灯、ランタンの確認、などなど。

油断しないよう、充分警戒しましょう✋

 

アンナ・カレーニナ 2 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ2」

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 著/望月哲男 訳)

を読みました。

 

図書館の本を何度貸し出し延長したことかー

ようやく第2巻を読み終えました。

第1巻の記事はこちら ↓

moricchan24.hatenablog.com

 

自分の記事を読み直して、たいしたこと書いてないなと反省💦

ちょっとあらすじ紹介ー

夫と子どものいるアンナが、青年ヴロンスキーと恋に落ちる

ざっくり言えば不倫の話。

ストーリーだけをとれば、現代の小説の方が不倫の理由や

後処理も納得しやすいと思う。

アンナの時代の不倫は、かなり状況が違う。

読んでいて、「何で~~しないのか」と疑問に思う

ことが多いのだ。

この時代背景については、巻末に訳者のかたが詳しい解説を

載せてくださったので助かった。

 

まず、大人の女性は結婚しなければ、社会的に一人前と

されなかった。

そしていったん結婚すれば、離婚は難しい。

神と教会に誓ったことなので、離婚はよっぽどのことが

ないとできないし、不倫をして離婚した方は再婚できない。

別居も認められていない。

結婚後うまくいかなくなった夫婦は、

それぞれ結婚生活を続けながら、「恋人」「愛人」を

持って暮らしたり、

アンナの義姉、ドリーのように、たくさん子どもを産んで、

子育てに喜びを見出したりして生きている。

 

そんな時代に、アンナは夫と別れ(愛人のヴロンスキーとも

別れるつもりでいる)子どもと共に暮らしたいと願う

孤高の女性である。

残念ながら、夫は離婚を拒絶。子どもも渡さない。

アンナとヴロンスキーがこれからどうなっていくのか、

ストーリー的にはこれからの3巻、4巻がヤマ場である。

 

タイトルが「アンナ・カレーニナ」だから、

主人公はアンナだと前回書いたが、

他の登場人物も本当に細かく描写されていて、

当時のロシアに生きる人々を容易に想像させる。

都会に住んでいるのがアンナ夫婦だとすれば、

田舎に住んでいるのが、リョーヴィンだ。

さて、このリョーヴィンの説明がややこしいねんけど。

 

リョーヴィンは、アンナの兄嫁ドリーの妹キティのことが

ずっと好き。

キティはまだまだ子どもで、田舎からたまにしか来ない

リョーヴィンより、毎日のように訪ねてきてくれる

ヴロンスキーに心惹かれるようになる。

うーん(-ω-;)

リョーヴィンが意を決してキティにしたプロポーズを

キティは断わり、

リョーヴィンはΣ( ̄ロ ̄lll)ショック。

一方、キティに求婚予定のヴロンスキーは、

アンナに出会い心を移す。(-ω-;)

キティもΣ( ̄ロ ̄lll)

 

リョーヴィンはまじめで一途。

恋に破れたリョーヴィンは田舎で農業経営に打ち込む。

まじめすぎ、一途すぎなところはちょっとイライラ

するが、リョーヴィンのこれからの変化に期待!

 

自分をごまかさず、心のままに生きていこうとする

アンナには、この時代は厳しいだろう。

でもその激しさに心打たれてしまうのだ。

次巻(3巻)に続く・・・

 

秋のコロネ

もりっちゃん@夏バテ です。(-ω-;)

 

今週は暑さがぶり返し、エアコンを入れてもしんどくて、

頭痛とだるさで、全く使い物になりませんでした・・・

睡眠不足もあるかな。

今日は、鶏のレバーを炊いたのを買ってきました。

みなさん、夏バテのときはどうされてるのかな?

 

台風、また来てます🌀

今回は中心がそれても、かなり影響がありそう。

明日から備えに入ります。

 

和栗のモンブランコロネを買ってきました。

“カーブス”では、「菓子パンはパンではない」と言われる

菓子パンです(笑)

もともと「コロネ」が好きで、普通中身はチョコクリームです。

今回は、栗のクリームとホイップクリームが入っていました。

 

秋の果物も出てきて、気温以外はだいぶ秋っぽくなってきました。

涼しくなったら元気になると思います。

 (無料イラストより)

 

「紙の月」を読みました

エアコンは要らないけれど、扇風機はブンブン回す。

そんなお昼です。🌞

 

紙の月 (ハルキ文庫)

「紙の月」(角田光代 著)を読みました。

ドラマや映画になったので、知っているかたも多いでしょう。

 

主人公の梅澤梨花(うめざわりか)は、

「1986年、25歳のときに、2歳年上の梅澤正文と結婚した」

と文中にあるので、私より2歳年上、ほぼ同世代だ。

1994年、バブル崩壊間もない頃、

その梨花が、勤め先の銀行で1億を超える横領を行い、

東南アジアのタイへ逃げてきたところから物語は始まる。

1億もの大金をどうして(方法・目的)横領したのか。

梨花の半生は、単なる“お金を使うのではなくお金に使われてしまった

女性の話”を超えて、日常と非日常の境のあいまいさを

浮かび上がらせる。

 

私が結婚したのは1990年。

当時夫婦共に働いていて、今から思えば一番経済的に潤っていた。

一番景気のいい時に結婚して、そこから沼にハマるように

収入が減っていった。バブル崩壊だった。

あの頃を生きていた私たちが、何を考えていたか、

どんな未来を描いていたか、そんなことを思い出していた。

あれから、震災もあって、リーマンショックもあって、

このコロナ禍。

まあよく生きて延びてきたなと不思議にさえ思う。

 

散財するとちょっとした開放感があるのはわかる。

贅沢をするとやっぱりいい気分だ。

でも、それを続けるうちに、その開放感やいい気分は

味わえなくなるだろう予感がある。

梨花の逃亡までのヒリヒリした時間は、

心臓がひとつでは足りないくらい(?)

 

梨花の話と並行して、梨花と過去関わりがあった

3人の人物の話が描かれる。

この構成がうまいなと思った。

性格も生い立ちも全然違うが、過去に梨花を知る人物として

横領をした梨花に思いを馳せている。

梨花の別の一面がわかると同時に、

3人それぞれが「お金」の問題を抱えていることがわかる。

 

タイトルにある「月」はところどころで登場する。

でも、満月はなかった。

切り捨てた爪のような細長い月だ。

空を裂いたような月も。

しかし、最後の場面、

店を出る。ネオンで夜空は薄明るい。淡い色の夜空に

月も星も出ていない。

(「紙の月」より)

もう月は出ていないのだった。

 

アートパズル塗り絵④オアシス

すっきりしない天気が続きます。

季節の変わり目ですね。

涼しくなってくれるのはありがたいけれど、

体調を崩しやすいのも事実。

体をいたわりながら過ごしたいです。

 

アートパズル塗り絵、今回は模様ではないです。 ↓

「オアシス」というタイトル。

キリンさんですね。親子でしょうね。

 

天王寺動物園の年パスを持っていたとき、

キリンのおやつの時間が見れました。

飼育員さんが「キリンの首は長いですね。

キリンの首の骨は何本でしょう?」と見ていた

子どもに尋ねていました。

ヒントで、人間の首の骨の数を教えてもらいました。

(肝心の数は忘れました(笑))

 

キリンと人間は同じでした。

ちょっと感動してよく覚えています。

(しつこいですが、肝心の数は忘れました💦)

 

また行こう! 動物園!

 

「ひゅうどろどろ怪奇まつり」

先日、大阪池田に行ったのに天丼の記事だけ書いて、

間があいてしまいました。

池田にある逸翁美術館で開催中の

「ひゅうどろどろ怪奇まつり 歌舞伎に出てくるオバケだぞ~」

という展示会。

 

夏らしいタイトルにギリギリ間に合いました。

 

歌舞伎に登場するオバケたちを、当時の浮世絵師たちが描いた

錦絵で鑑賞します。

作品は撮影不可でしたので、

下手な紹介文だけになりますが・・・

四谷怪談

あの“お岩さん”ですよ。有名ですね。

皿屋敷

「番町皿屋敷」や「播州皿屋敷」などアレンジされています。

“お菊さん”ですね。

「牡丹灯籠」はどうでしょう。

道成寺」は清姫伝説として有名。

「鵺退治」というのもありました。

鵺は、顔が猿、胴体が狸、手足が虎、尾が蛇、という妖怪。

「天狗」「狐」「猫」・・・

 

番外として、宝塚ファミリーランド(歌劇場の隣にあった遊園地)の

イベント「ゲゲゲの鬼太郎」のポスターもありました。

70年代~80年代のもの。

懐かしい、懐かしい。

「館内冷房しています」と1976年のポスターに

書いてありました。時代だなあ~

 

大学生の頃、梅田で待ち合わせといえば、紀伊國屋書店

入り口にある大型ビジョン前でした。

でもここは非常に人が多く、反対側の入り口がまだすいていたので、

よくそこで待ち合わせしました。

そこは宝塚ファミリーランドのイベント紹介の場所で、

ゲゲゲの鬼太郎のパネルなんかがよく置かれていました。

「ゲゲゲ前」と名付けていました。

ケータイのない時代、待ち合わせの場所は重要でした。

 

展示のあった逸翁美術館は、阪急池田駅から北へ徒歩10分。

(結構あります。坂道だし)

阪急電鉄の生みの親、小林一三氏の収集品を中心に所蔵している美術館です。

逸翁は、一三氏の雅号です。

池田の町は大学1~2回生(回生は年生のこと)に通った町ですが、

美術館へは初めて行きました。

というか、卒業後初めてです、池田に来たの。

池田に行くの、距離はたいしたことないのに自宅からは面倒なんです。

阪神で今津、西宮北口を経て、神戸線で十三へ。宝塚線で池田。

宝塚回りもできますが、運賃も時間もほぼ同じ。

運賃を気にしないなら、断然梅田回りが楽。

往きは十三回り、帰りは梅田回りにしました。

 

池田の駅も街並みも変わっていて、

「こんなんだったっけ」と思いました。

う~ん、昭和は遠くなりにけり?

 

補足)「阪急文化アーカイブス」と検索すると、

そのサイトで今回紹介した作品を検索して見られます。

(転載はできません)

「浮世絵」の「四谷怪談」というふうに。

 

加賀百万石きんつば

今日は暑い!

(エアコンをつけるか迷っている)

台風は大型になりました。

先島諸島、沖縄方面、充分注意なさってください。

近畿には火曜日接近の予報。

明日も情報を確かめましょう(^^)/

 

加賀百万石きんつばを買いました。

蒸しきんつばです。丸いです。

なんか葛饅頭みたいに見えますね(笑)

皮の部分を焼いていないので柔らかいです。

関西のきんつばより小さくて上品な感じ。

(ああっ! 関西のが下品なわけじゃないですっ💦)

 

丸いきんつばを経験できて満足💗

 

「ベルリンは晴れているか」を読みました

台風の影響か、急に雷が鳴り⚡雨が降ってきます。☔

昨日の甲子園球場での阪神の試合も、

コールドゲームになってしまいました・・・

台風が北へ逃げるまではしばらく不安定な天気が続くでしょう。

最新の情報に気をつけて備えましょう(^^)/

ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)

「ベルリンは晴れているか」

(深緑野分(ふかみどりのわき)著)を読みました。

前から気になっていた本で、やっと読めました。

でも、(昨日の記事に書いた)世界史の動画を見ている

今のタイミングでよかったと思っています。

 

舞台は、1945年7月のドイツ、ベルリン。

不勉強で、1945年といえば、8月に日本が終戦を迎えたことしか

知識がなかったのですが、

ドイツはこの年、4月にヒトラーが自殺し、5月にベルリンが陥落、

7月には無条件降伏していました。

ドイツは日本より1ヵ月早く終戦を迎えていたわけですが、

敗戦後のドイツはどうなったのか、詳しく知りませんでした。

ドイツは連合国(イギリス・フランス・アメリカ・ソ連)に

分割統治されていました。

そして首都だったベルリンは、ソ連の分割統治領にあるのですが、

この都市だけは街ごと4国で分割統治されていたのでした。

 

主人公のアウグステは、ベルリンのアメリカ領内の食堂で

働く18歳。英語が話せるということで雇われたのだった。

ある日、自室にいたアウグステをアメリカ軍が迎えに来る。

ソ連軍が呼んでいる」と言われ、ソ連領まで連れて行かれる。

そこで、アウグステは知り合いのドイツ人 クリストフの

死体を見せられ、殺人の容疑をかけられてしまう。

アウグステは自分の無実の証明と、それとは別の隠れた

目的を持って、クリストフの甥 エーリヒを捜しに、

ベルリンからポツダムまで自力で出かけるのだった・・・

 

物語が進むにつれて、アウグステの過去が明らかに

なっていく。

戦争の悲惨さと残虐性、人間の狂気を何度も感じるが、

不思議と苦しい気持ちにはならない。

戦争が終わっても争いが絶えない街で、騙し騙されながら

目的地に向かう姿は、冒険物語のようだった。

 

当時のベルリンの街には、何人ものアウグステが

いたんだろう。

アウグステの心の支えが『エーミールと探偵たち』

だったように、皆なにがしかの支えを胸に日々を

生きていたんだろう。

目的を果たしたアウグステの未来に、

これからもエールを送りたいと思う。