もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「もう、聞こえない」を読みました

昨日からコロナワクチンを接種した部分が腫れて痛むように

なりました。触ると熱ももっています(T_T)

心配になりましたが、

一週間以上経ってこんな反応もあるそうです。

辛くはありませんがちょっと気になります・・・ 

 

もう、聞こえない (幻冬舎単行本)

「もう、聞こえない」(誉田哲也 著)を読みました。

誉田氏の作品はいくつか読んだと思います。

ストロベリーナイト」の姫川玲子シリーズは竹内結子さんで

ドラマ化もされました。

 

この本は昨年8月刊行ですぐ予約しましたが、時間がかかりました。

今も100件以上の予約がついています。

 

さて、この本の紹介・・・難しいです。

なので、図書館の“内容紹介”をまず引用します。

  ↓

「声が、聞こえるんです。女の人の声が。」

傷害致死容疑で取り調べ中の被疑者が呟く。

一向にわからぬ被害者男性の身元、14年前の未解決殺人事件。

2つの事件を繋げるのは“他界した女”・・・。

分野としてはミステリーなんだろうけど、犯人探しではないし。

最後の着地はどうなるのか気になったけれど、そう意外ではないし。

 

作者の言いたいことは、ストーリーを超えた部分にあるのでは

と思います。

私たちは五感を通して“存在”を感じる。

目で見ると“そのもの”が“ある”ことがわかる。

じゃあ見えなければ存在しない?

いや、見えないだけであるものはある。

空気も風も。

私たちが感覚をすべて失くしたら、もう存在を感じることは

できなくなるだろうか。

そんなことを考えた一冊でした。 

 

うなろーる 2021

今日は土用の丑の日です。

何十年ぶりにうなぎの蒲焼を1尾買いました。

税抜き1580円でした。我が家としては奮発しました。

夕ご飯に鰻丼にして食べます。(^^)/

私はもともとうなぎが好きです。

昔は、梅田や三宮に出かけた帰りに、デパ地下でうなぎを

買って帰り、食べるのが楽しみでした。

1000円ちょっとくらいで買えたと思います。

最近は稚魚の不足で高値になり、ご無沙汰していました。

うな重や鰻丼、う巻き、中でもうなぎの握り寿司が一番

好きです。

久しぶりのうなぎを楽しみます!

 

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こちらは、「うなろーる」。

見た目は「タルト」の一切れですが、あんこが柚子風味で、

あんこの部分がうなぎの形を表しています。
 

 去年も同じ「うなろーる」の記事を載せました。

パッケージが違いますが・・・(^^ゞ

 去年の記事

  ↓

うなろーる - もりっちゃんのゆるブログ

 

今年のうなろーるは何日か前に既に食べてしまいました。 

暑い日々が続きますが、無理せずエアコンで涼んでいます。

日中に我慢しすぎると、夜に堪えるので。

みなさまもどうぞ気をつけて。

 

「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻下」を読みました

2度目の東京オリンピックが始まりました。

しかし! 暑い!

選手の皆さんも暑さとの闘いですね。そしてコロナとの。

本当は競技のみに集中してほしいところです。

私は本来スポーツ観戦が好きなので、オリンピックは大好きなイベント

です。

ただ、今年は手放しで熱中することができません。

それぞれの立場、個人的な感情で今回のオリンピックの捉え方が

違うからです。

そのうえ何やら台風もやってきそうです。

どうか選手が力を発揮できますように。そして事故なく終わりますように。 

 

私のほうは、コロナワクチン接種後、3日間は痛みがありましたが、

昨日からほぼなくなりました。

それより暑さです。連日エアコンを日中使い、それでも頭がボケボケ。

昨日は買い物のし忘れ、今日は洗濯の色移りなど、失敗を重ねて

います。

自分が嫌になります・・・

 

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下

「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下」(ジャン=アンリ・ファーブル 著/

奥本大三郎 訳) を読みました。

下巻が貸し出し中だったので、手元に来るまでちょっと時間がかかりました。

表紙の昆虫はチョウ(アポロチョウ)ですが、

本文で取り上げている昆虫はすべてハチの仲間でした。

上巻でも半分はハチについてだったので、ファーブルさんは

“ハチ推し”なのかと思いました。

 

上巻のハチは、ツチスガリやアナバチの仲間で、コガネムシやバッタ、

コオロギを狩る狩りバチでした。

種によって狩る昆虫が決まっていること、

幼虫が蛹化(ようか:さなぎになること)するまで食べるぶんの虫を

巣穴に仮死状態で保管すること、

などが書かれてありました。

下巻では、ジガバチというハチが出てきて、

イモムシ(チョウやガの幼虫で毛が生えていないもの)を

幼虫用に保管します。

でも1頭だけで、幼虫のサイズによってイモムシの種類が

違うのです。

 

びっくりしたのは、ハナダカバチというハチです。

このハチはなんと鳥のように給餌をするのです。

ハナダカバチが幼虫の餌に狩るのは、ハエやアブです。

ハエやアブは素早いので、狩った後一発で麻酔用に刺すことが

できず、複数箇所を刺したり嚙んだりするので、餌の虫は

死んでしまいます。

死んだ虫は保存がきかないので、孵化直後用の一頭だけ

保管し、あとは何回も幼虫に死んだ虫を運ぶのです。

こんなハチがいるなんて思いもしませんでした。

 

最後はカベヌリハナバチというハチです。

このハチは花の密を集めて幼虫の餌にハナバチの仲間です。

私の知っているハチのイメージで、ちょっとほっ⛅

でも巣の形は変わっています。

指ぬき(お裁縫に使う)を伏せたような形で、

ドーナツ型の粘土を積み上げて作る陶芸作品のようです。

 

知らないハチがたくさん登場してわくわくしました。

でもハチ以外の昆虫も見てみたいと思いました。

次、第2巻の上は何かなと思って見ると、また半分くらいは

ハチみたいでした。( ̄ロ ̄lll)

 

ファーブルさんが学校の先生だったことは前の記事に

書きましたが、今回は家族のことを書こうと思います。

ファーブルさんの家族は、妻のマリー、次女のアントニア、

三女のアグラエ、四女のクレール、次男のジュール、

三男のエミールの七人家族。

長男と長女は生まれて1年もたたずに亡くなっています。

そのうえ、ファーブルさんのよき助手だった次男のジュールも

この「昆虫記」執筆中に亡くしてしまいます。

愛した息子の名を、(当時)新種(と思っていた)のハチに

付けています。

ユリウスツチスガリ  →アカツチスガリと同種

ユリウスハナダカバチ →スジハナダカバチと同種

ユリウスジガバチ   →テルミナータジガバチと同種

 ※フランス語のジュールは、ラテン語のユリウス

残念ながらこれらの名前は残っていませんが、

ファーブルさんの愛は伝わってきます。

 

次巻は第2巻上。ファーブルさんの“ハチ推し”につきあいます。

 

コロナワクチン接種1回目

今週からまたエアコンを使っています。目安は熱中症警戒アラート。

今日はまだ使っていません。午後からかな。

 

昨日の15:45に1回目のコロナワクチンを接種しました。

緊張しましたが、接種自体に痛みは全くありませんでした。

でもクリニックからの帰り道から、だんだん変わってきました。

左腕に打ちましたが、首から腕の先まで重だるくしびれる感じで、

それからどんどん肩と上腕が痛くなってきました。

だるくて腕が上がらず、よいしょと力を入れると痛い。

パンツの上げ下げや布巾を絞るのが難しい。

お風呂で髪や体を洗うのも。

翌日が思いやられるなと思いました。

 

そして今日。

肩と腕の痛みはそのままだけど、重だるさはだいぶましになりました。

痛いけど腕は上げられる。

ご飯作りは昨日の夕食からしなくてもいいように準備しておいたので、

今日はゆっくりしています。

 

もうひとつ報告。

昨日から市の集団接種の第5次予約が始まりました。

9:00からの受付で何とか息子は予約が取れました。

Webでの予約には事前の準備がやはり必要なようです。

予約は当日のその時間からしかできませんが、

予約に必要な事項(接種券番号や個人情報)を登録し、

マイページを作っておくことは事前にできるのです。

登録を事前にしておけば、当日マイページを開いて受付時間

まで待っておけば、あとは場所と予約日時を選ぶだけでOK。

もちろん予約日時の候補は決めておかないといけません。

いろいろ参考になりました。

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  (無料イラストより)

 

今日はワクチン接種の痛みより、熱中症に気をつけないと。

皆さんも無理のないようにしてください。

 

「暗幕のゲルニカ」を読みました

エアコン、あれ以来使っていません。

でも来週はかなり高温になりそうなので、無理しないで

使うことにします。

 

旦那さんが昨日新型コロナワクチンの1回目を打ちました。

当日も翌日の今日もケロッとしています。

痛みも熱も何もありません。

ほっとしましたが、私と夫は他人で体質に何もつながりは

ないので、私の両親の反応のほうが私には参考になるでしょう。

父は1回目が腕・肩の痛みで、2回目が倦怠感。

母は1回目が首・肩の痛みで、2回目が発熱と倦怠感でした。

母は2回目の翌日は一日寝込みました。

当日と翌日は動かなくてもすむように準備しておこうと思います。

 

息子にも接種券が届きましたが、まだ予約が解禁になってないようです。

ワクチンの供給に少しストップがかかっているようですが、

順調に進むことを祈ります。

 

暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

「暗幕のゲルニカ」(原田マハ 著)を読みました。

「楽園のカンヴァス」に続くアートミステリー第二弾です。

「楽園のカンヴァス」の主要登場人物がこちらにも登場するので、

先に「楽園~」を読むのをおすすめしますが、読まなくても

ストーリー把握に影響はありません。

 

ストーリーは二時代並列で進みます。

2001年9月から始まる21世紀時代の主人公は、

MoMAニューヨーク近代美術館)に勤める八神瑤子

(やがみようこ)。

1937年4月から始まる20世紀時代の主人公は、

パブロ・ピカソの恋人で写真家のドラ・マール。

 

ピカソが第2次世界大戦前に描いた“ゲルニカ”を巡って起きた

20世紀と21世紀の陰謀、それに巻き込まれた人たちを描いている。

クライマックスはスリル満点で、最後は感動に包まれます。

 

ピカソの作品はいくつか見たことがあります。

でも、すごすぎて近寄りがたいイメージです。

 

「ローマ人の物語Ⅶ」を読みました/その2

今年初のエアコンを使っています。

もうちょっと辛抱できるかと思っていましたが、撃沈。

 

悪名高き皇帝たち──ローマ人の物語[電子版]VII

ローマ人の物語悪名高き皇帝たち」のレビュー、続きです。

 

◆4代皇帝クラウディウス(A.D. 41年~54年)

 

高速道路式の街道は、一本だけならば、紀元前のペルシア帝国に

すでにあった。だがそれを、街道網というネットワークに作り換えた

のはローマ人である。郵便も、ペルシア皇帝がすでに開発していた。

だがそれを、郵便網という感じで帝国全域に張りめぐらせたのは

ローマ人である。

(「ローマ人の物語Ⅶ」“第三部 皇帝クラウディウス”より)

仕組みをみると、日本の江戸時代の飛脚制度みたいな感じです。

宿場(しゅくば)みたいなのがあって、長い道のりのときは飛脚が

交代したそうです。進んでいますね。

 

ここに至ってはじめてローマ史も、権力者の妻になるくらいでは満足せず、

自ら政治をしようと決めた女人の登場を迎えることになる。

(「ローマ人の物語Ⅶ」 “第三部 皇帝クラウディウス”より)

この女人(?)が小アグリッピーナ(母親もアグリッピーナという名

なので、大・小をつけて区別する)、表紙の貨幣に彫られた女の人です。

皇帝(3代カリグラ)の妹であり、皇帝(4代クラウディウス)の妻になり、

やがて皇帝(5代ネロ)の母になります。

皇帝クラウディウスは妻の小アグリッピーナに毒キノコ料理で

殺されたと言われています。(自分の息子のネロを皇帝にするため。

しかし、皇帝となった息子ネロに、母親の小アグリッピーナ

殺されてしまう)

 

◆5代皇帝ネロ(A.D. 54年~68年)

 

ローマ人は、都市とは、とくに都心部には、都市に必要なものがあれば

よいのであって、緑は郊外の山荘や海辺の別荘で満喫するものと

考えていたのである。

(「ローマ人の物語Ⅶ」 “第四部 皇帝ネロ”より)

だけれど、ネロはギリシア文化に傾倒し、ローマの中心に

「ドムス・アウレア」(黄金宮殿)呼ばれる建物の建設を始め、

市民たちの反感を招いた。

国土の狭い日本もどちらかというと都市の周りに機能的に

住んでいると言えますね。

 

歴史に親しむ日々を送っていて痛感するのは、勝者と敗者を

決めるのはその人自体の資質の優劣ではなく、もっている資質を

その人がいかに活用したかにかかっているという一事である。

(「ローマ人の物語Ⅶ」 “第四部 皇帝ネロ”より)

まずは自分の向き不向きや得意・不得意を見極めないと、

活用は難しいと思いました。

 

旅とは、情報を得るよりも、現地を自分の眼で見、空気を吸い、

それによって土地鑑を養うのに役立つ。ネロには、この種の

ことの重要性への認識と、純粋な好奇心が欠けていたとするしかない。

(「ローマ人の物語Ⅶ」 “第四部 皇帝ネロ”より)

ネロのギリシア旅行についてのコメント。

コロナ禍で“リモート旅”も生まれましたが、現地を五感で味わう

旅はかけがえのないものですね。

 

私の想像では、ローマ人が考える血統とは、現代で言う付加価値では

なかったかと思う。ローマ人はあくまでも、実力の世界の住人

であったのだ。(中略)ネロの後にアウグストゥスの血を引く

誰かを据えなかったのは、あの時代のローマ人が、もはやアウグストゥス

血の価値を認めなくなったことを示している。

(「ローマ人の物語Ⅶ」 “第四部 皇帝ネロ”より)

ネロが暴君だとされているのは、キリスト教徒を表立って迫害した

最初のローマ皇帝だということが大きいと思います。

その他の無謀な行為は、16歳の若さで皇帝に就いたこともあるし、

それまでの皇帝にもたくさん見られる。

ローマ帝国に広がり始めたキリスト教は、いよいよこれからの

ローマの運命を握ることになるのです。

 

ローマ人の物語」も折り返し地点。

1冊がぶ厚いのでサクサク読むというわけにはいきませんが、

1冊ずつこつこつ読んでいきます。

次巻はⅧ 危機と克服です。