もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻下」を読みました

2度目の東京オリンピックが始まりました。

しかし! 暑い!

選手の皆さんも暑さとの闘いですね。そしてコロナとの。

本当は競技のみに集中してほしいところです。

私は本来スポーツ観戦が好きなので、オリンピックは大好きなイベント

です。

ただ、今年は手放しで熱中することができません。

それぞれの立場、個人的な感情で今回のオリンピックの捉え方が

違うからです。

そのうえ何やら台風もやってきそうです。

どうか選手が力を発揮できますように。そして事故なく終わりますように。 

 

私のほうは、コロナワクチン接種後、3日間は痛みがありましたが、

昨日からほぼなくなりました。

それより暑さです。連日エアコンを日中使い、それでも頭がボケボケ。

昨日は買い物のし忘れ、今日は洗濯の色移りなど、失敗を重ねて

います。

自分が嫌になります・・・

 

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下

「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下」(ジャン=アンリ・ファーブル 著/

奥本大三郎 訳) を読みました。

下巻が貸し出し中だったので、手元に来るまでちょっと時間がかかりました。

表紙の昆虫はチョウ(アポロチョウ)ですが、

本文で取り上げている昆虫はすべてハチの仲間でした。

上巻でも半分はハチについてだったので、ファーブルさんは

“ハチ推し”なのかと思いました。

 

上巻のハチは、ツチスガリやアナバチの仲間で、コガネムシやバッタ、

コオロギを狩る狩りバチでした。

種によって狩る昆虫が決まっていること、

幼虫が蛹化(ようか:さなぎになること)するまで食べるぶんの虫を

巣穴に仮死状態で保管すること、

などが書かれてありました。

下巻では、ジガバチというハチが出てきて、

イモムシ(チョウやガの幼虫で毛が生えていないもの)を

幼虫用に保管します。

でも1頭だけで、幼虫のサイズによってイモムシの種類が

違うのです。

 

びっくりしたのは、ハナダカバチというハチです。

このハチはなんと鳥のように給餌をするのです。

ハナダカバチが幼虫の餌に狩るのは、ハエやアブです。

ハエやアブは素早いので、狩った後一発で麻酔用に刺すことが

できず、複数箇所を刺したり嚙んだりするので、餌の虫は

死んでしまいます。

死んだ虫は保存がきかないので、孵化直後用の一頭だけ

保管し、あとは何回も幼虫に死んだ虫を運ぶのです。

こんなハチがいるなんて思いもしませんでした。

 

最後はカベヌリハナバチというハチです。

このハチは花の密を集めて幼虫の餌にハナバチの仲間です。

私の知っているハチのイメージで、ちょっとほっ⛅

でも巣の形は変わっています。

指ぬき(お裁縫に使う)を伏せたような形で、

ドーナツ型の粘土を積み上げて作る陶芸作品のようです。

 

知らないハチがたくさん登場してわくわくしました。

でもハチ以外の昆虫も見てみたいと思いました。

次、第2巻の上は何かなと思って見ると、また半分くらいは

ハチみたいでした。( ̄ロ ̄lll)

 

ファーブルさんが学校の先生だったことは前の記事に

書きましたが、今回は家族のことを書こうと思います。

ファーブルさんの家族は、妻のマリー、次女のアントニア、

三女のアグラエ、四女のクレール、次男のジュール、

三男のエミールの七人家族。

長男と長女は生まれて1年もたたずに亡くなっています。

そのうえ、ファーブルさんのよき助手だった次男のジュールも

この「昆虫記」執筆中に亡くしてしまいます。

愛した息子の名を、(当時)新種(と思っていた)のハチに

付けています。

ユリウスツチスガリ  →アカツチスガリと同種

ユリウスハナダカバチ →スジハナダカバチと同種

ユリウスジガバチ   →テルミナータジガバチと同種

 ※フランス語のジュールは、ラテン語のユリウス

残念ながらこれらの名前は残っていませんが、

ファーブルさんの愛は伝わってきます。

 

次巻は第2巻上。ファーブルさんの“ハチ推し”につきあいます。