もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「欺瞞の殺意」を読みました

もりっちゃん、ヘロヘロです・・・

昨日ハイキングに参加して14㎞歩きました。32,000歩👣

今朝は遅め(7時)に起きて、ゆっくり過ごしました。まだ腿が筋肉痛💧

(健脚のかたにはお恥ずかしい話です(〃ノωノ))

それでも見どころたくさんのハイキングで、写真もたくさん撮ったのでぼちぼちアップしていきます(^^)/

 

欺瞞の殺意

「欺瞞の殺意」(深木章子(みきあきこ) 著)を読みました。

たぶん初めての作家です。

 

昭和41年に起こった楡家殺人事件。楡家の先代当主の法要の日、先代の長女と孫がヒ素で毒殺され、長女の夫(入り婿で現在の当主)がその犯人と疑われる。

夫は結局自首し、裁判で無期懲役刑が確定。

それから42年。夫は仮釈放されるが・・・

 

冤罪を取り上げた話かと思ったが、それだけではなかった。

詐欺だけでなく、そもそも犯罪には「人の目を欺き騙す」面があると思う。捕まりたくない犯人は嘘をつくし、フェイクな情報や証言に翻弄されることもある。

それが極限に達すると、こんな犯罪も起こるかもと思わせる話だった。

 

私はストーリーそのものよりも、事件の年代の説明として書かれていた昭和41年という年が印象に残った。

昭和41年は、戦前から続いた古い日本が新しい日本へと切り替わるちょうど境目だったといえるだろう、と作者は書いている。

これらが作中で紹介されていた。

私は3歳。弟が生まれた年だ。ちょうどこの境い目の頃に私は幼児期を過ごしたのだなあと思った。

また、この年から日本人の海外旅行の回数制限が撤廃されたという。それまでは、ひとり年間一回限りとされていたのだ。そんな時代があったのだな。

そして、3年前世界はコロナ禍となり海外との行き来が自由にできなくなったのだ。

時の流れを感じた。