もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「神の子」(上)を読みました

少し冷え込みましたが、日差しはけっこうキツイ!

もう冬ではないなと改めて思いましたね。

今日から4月。やっぱりちょっと気持ちがあらたまります。

今年度も元気でゆる~くがんばろう(^^)/

 

神の子(上) (光文社文庫)

「神の子」(上)(薬丸岳 著)を読みました。

 

話の中心となる人物は、殺人事件の容疑者として逮捕され

少年院送致になった少年 町田博史。

彼をとりまく、闇の組織や少年院仲間、

彼を闇から救おうとする少年院の教官や

身元引受人の女性らが登場する。

町田は近年問題になっている無戸籍だった。

出生届を出さなかった母親にネグレクトされ、

学校教育は受けられなかった過去がある。

家を飛び出したったひとりで生きてきた町田を

助けてくれたのは、自らの驚異的な記憶力だった。

 

町田が少年院に入ることになった犯罪と、

少年院生活の描写で、また暗い話になるのかと

正直気分が沈んだが、話は意外な展開をみせる。

当初から人間的な体温のない冷徹な人物として描かれる

町田だが、この先どのように変化するのか、

それともしないのか気になる。

 

「神の子」というタイトルは、

町田が関わることになる雨宮という人物によって

語られていた。

室井はある意味、犯罪という手段で不平等な

社会を変えようとする神のような存在なのだ。

その仕事の一端を担っている雨宮たちは

『神の子』ということになるー

(「神の子」(上)より)

 

展開が気になるので下巻も続けて読みたいと思います。