もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「小学五年生」を読みました

昨日は蒸し暑く、ひさしぶりにしんどかったけれど、今日は爽やか!

何だかいろいろ緩和されて、この連休の人出も多そうです。

天気のいい日は私も出かけたいな。もちろん対策は怠らず。

 

小学五年生 (文春文庫)

「小学五年生」(重松清 著)を読みました。

扉に「少年は、小学五年生だった。」とあり、

小学五年生の少年が主人公の作品17編が収められています。

そのひとつ、「バスに乗って」が

NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のしあわせ」

に入っています。 ↓

NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

 

重松清氏の作品はいくつか読んでいます。

「とんび」は原作も読み、ドラマと映画も見ました。

好きな作品です。

「小学五年生」はもちろん少年が主人公なので、登場人物も

子どもが多いですが、重松氏の作品には子どもがよく登場すると

思います。

それも男の子。

プラモデルや野球、遊びの世界も男の子。

このジェンダーフリーが叫ばれる世で、プラモデルや野球が

男の子の世界だと言うつもりはないけれど、

子どもの頃、弟は買ってもらえるプラモデルを

私は絶対買ってもらえなかった。

アルバイトをするようになって、初めて自分でプラモデルを

買いました。

弟がいくつか作っていたので、すぐ作れるだろうと思って

いましたが、意外に難しく時間がかかりました。

スポーツカーでした。

1個作って満足し、プラモデルはそれ以降作っていません。

ちなみに重松氏は私と同い年です。(学年は1つ上)

 

「小学五年生」の中の少年たちは、ひたむきで純粋だ。

間違いなくこんな世界に一度は生きていたのに・・・

今では何やら汚れたものが混ざってしまったなあ。

無邪気だった子どもの世界から少しずつ大人の世界を知る。

親の離婚、死別、それに伴う引っ越し、転校。

急に同級生の女の子が大人に見える。

少年の外側からはうかがいしれない心の内を、丁寧に描いている。

読み終わると「ぼちぼちがんばろう」と少年にも自分にも

声をかけたくなる作品だった。