昨日(10/30)、大阪中之島美術館へ「特別展 生誕270年 長沢芦雪」を観に行きました。
大阪中之島美術館は昨年2月に開館したおニューの美術館です。
外観は真っ黒のキューブ状。
正面玄関前は芝生広場になっていて、日によってはイベントが開催されています。ところどころにオブジェも。
10月初めから開催されていたので、そろそろ落ち着いたかなと思いましたが、超混み混みでした。近年の伊藤若冲に始まる江戸絵画ブームを実感しました。
チケットは3台の券売機で購入するのですが、その列に20分ほど並び、入場後ものろのろ進む感じ。
まあそれでも、数年前のハルカス(あべのハルカス美術館)であった「北斎展」に比べれば、たいしたことなかったし、ひとつひとつの作品をじっくり観るにはよかったと思います。
私自身は浮世絵以外の日本の絵画はあまり見たことがなく、知識もありませんが、浮世絵を見に行くと「江戸絵画」として若冲や蕭白や芦雪が紹介されていることもあって、興味を持つようになりました。
芦雪の絵で私が一番好きなモチーフは生き物を描いた絵です。ユーモラスだけどとても優しい絵。
展覧会は前後期あり、今は前期。後期はほぼ全部が展示替えになります。後期を観に行くか迷いましたが、図録を買うことにし後期はあきらめました。
作品はもちろん撮影不可でしたが、パネルがロビーにありました。
「群猿図襖」
「降雪狗児図」
これらの作品はどちらも後期展示分・・・
若冲や芦雪は“奇想の画家”と言われますが、現代の私たちが見ると特に奇抜な絵を描いていたわけではないようです。伝統的な描き方を外れると、初めは評価されにくいことがあります。
地味かもしれませんが、芦雪の絵は絵本の絵のようでとても癒されます。
一番グッときたのは「蓬莱山図」という絵で、数匹の亀たちが蓬莱山を目指してゆっくり進んでいく様子を描いています。蓬莱山は、中国の三神山のひとつで、東方の海上に浮かぶ不老不死の仙人が住む山。亀たちは海からあがったところで、まだ入り口。山はまだまだ先です。松が生える岩山には滝が流れ、空には鶴が飛んでいます。とてもおめでたいものでいっぱいですが、これから山を登る亀たちを思うと、なぜかぐっときて、涙がこぼれそうになりました。
10月は少ししかブログの更新ができませんでした。季節の変わり目で体調がすぐれなかったのだろうと思っていましたが、たぶん原因は違いました。
大きいニュースで心が痛むと、よくこういう状態になります。
東日本大震災のとき、9・11テロ、ウクライナ侵攻、そして今回のガザ侵攻。
直後ではなく、時間が経ってからしんどくなるので、初めはどうしてしんどいのかよくわからないのです。
他人ごととは思いたくない。でもそう考えるとしんどくなってしまう・・・
困ったものです(^^ゞ
情報のインプットをほどほどにし、回復をはかります。(^^)/
美術館を出ると、12時半でした。
近所のスーパー(ライフ)でお弁当を買って、靭公園で食べることにしました。
バラ園も観賞しました。それは次回の記事で。