みなさん、日本じゅうが酷暑に見舞われていますが、どのようにお過ごしですか?
子どもたちもせっかく夏休みになったのに、外でのレジャーがなかなか辛いですね。
今週もこの暑さが続くようなので、なんとか工夫して乗り切りたいですね。
私のふくらはぎの肉離れは、日にち薬で良くなってきました。
火曜日に整形に行く予定ですが、ほぼ生活に問題なくなりました。
やれやれです。運気が下がっているみたいで気をつけなければ・・・
「水の葬送」(アン・クリーヴス 著/玉木亨 訳)を読みました。
イギリス・シェトランド諸島を舞台にした『シェトランド四重奏』の続編です。
あまりにショックだった4部作の最終巻から半年経っている設定。
ジミー・ペレス警部は病気休暇中。表紙の絵にある積み石は、ペレスが作った石塚。自ら“苦行であると同時に、巡礼の旅でもあり、いかれた執着”と評している。
なんだか賽の河原のよう。
シェトランド署はペレス不在のため、本土のインヴァネスから女性警部を呼び寄せる。
ウィロー・リーヴズ。この新しい登場人物がなかなか個性的だ。
ウィローはシェトランドをよく知るペレスに捜査の助力を頼む。少しずつだが、調子を取り戻すペレス。捜査の過程で何度も“最悪な過去”を思い出し、もう二度と仕事はできないとそのたびに思いながら、気がつくと一歩踏み出している・・・
振り子のような行きつ戻りつを何度も繰り返すさまには、手を差し伸べたくなってしまった。
さて、本筋の方はエネルギー問題が関係する殺人事件?!
エネルギー問題は世界各国で最重要課題だ。シェトランドでは、既に風力発電が実用化されているが、今回テーマとなるのは“潮汐発電”。
潮の流れを利用して発電するシステムらしいが、仕組みは難しくてよくわからない。(^^ゞ ただ、発電所の開発にはもちろんお金もかかるし、自然破壊だと抗議する反対派もでてくる。
同じような構図はきっとどんな国にもあるだろうと思う。
推進派のローナ・レインは地方検察官。小舟に乗せられた死体を発見し通報する。死体は若い男性の新聞記者だった。
ローナ・レインは、『シェトランド四重奏』にも登場したキレッキレの凄腕検察官なので、新任のウィロー警部とバチバチ火花を散らすのかと思いきや・・・
原題は“DEAD WATER”。続編も4巻あり、『四重奏』同様タイトルがパターン化されているように思います。
次作は邦題は『空の幻像』で、原題は“THIN AIR”。
水と空気? ん? 万物根源論みたいのかな?