もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

水都なにわの川巡りウォーク その1

朝晩はちょっと肌寒いですが日中はちょうどいい季節ですね。

ポパイ並みの体力があれば毎日でも歩きに行きたい気分です(^^)/

 

やっとお天気が安定してきてやれやれ。

10月14日(日)、大阪府ウォーキング協会主催「大阪ウォーク2018

水都なにわの川巡りコース」に参加してきました。

「大阪ウォーク2018」は10/13、14の2日間にわたるイベントで、

それぞれ10㎞・20㎞が設定されていました。

私は2日目の10㎞コースだけ参加しました。

 

9時に扇町公園集合で、朝が早かったのですが珍しくお弁当も作りました。

JR環状線天満駅で下車すると向かいがカンテレ。

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扇町公園へは歩いてすぐです。

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もうたくさんの人が集まっていました。

受付を済ませて待っているとまずセレモニーがありました。

今回の「大阪ウォーク2018」はオールジャパンウォーキングカップという

大会イベントの1つで、47全都道府県完歩認定された方の表彰がありました。

全国各地の大会イベントを完歩して表彰されるもので、4名の方が賞状と

記念品を授与されました。

家に帰ってから調べましたが、だいたいツーデイやスリーデイ(2日か3日間)

のイベントで、すべての日数完歩しないといけないようです。

これはすごいです。泊りがけでウォークに参加するのです (+_+)

ひゃ~ とびっくりしたところで準備運動をしてスタート(^^)/

 

扇町公園を出て曽根崎通を越えて南へ。

難波橋を渡って堂島川の南側、中之島公園遊歩道を東へ歩きます。

難波橋は「ライオン橋」とも呼ばれ、四隅のライオン像で有名です。

今の橋は1975年に改修されたもの。ライオンは当時天王寺動物園にいた

ライオンがモデルと言われています。

左側が口を開けている阿形像、右側が口を閉じた吽形像で

狛犬と同じですね。

 

橋をたくさん跨ぎます。

難波橋の次は、鉾流橋、水晶橋、大江橋、ガーデンブリッジ、渡辺橋

田蓑橋、玉江橋

玉江橋手前のところで、ABC朝日放送が見えました。

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次の堂島大橋を北へ渡って下福島公園でトイレ休憩。

いつもどおり(´ε`;)トイレを出てきたらすぐ出発で写真は撮れず・・・

この公園は、以前出てきたユニチカ(元大日本紡績)の福島工場の跡地に

大阪厚生年金病院と共にできました。

厚生年金病院は今、地域医療機構大阪病院となっています。

また「野田藤」と言われる藤の花でも知られる公園です。

 

下福島公園を出て堂島川土佐堀川を渡って今度は土佐堀川の南側を東へ戻ります。

上船津橋で堂島川を渡り、湊橋で土佐堀川を渡ります。

土佐堀通を東へてくてく。日曜は車も人も少なく、街歩きにはいいかも。

肥後橋土佐堀川の遊歩道に出ます。

栴檀木橋を渡って再び中之島へ。ちょうど中央公会堂の前に出ました。

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ここで昼食休憩。

やっとお弁当を広げます。

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お弁当包みは刺し子のクロス。中身は相変わらず茶色い・・・

土佐堀川の向かいは川に面してカフェがたくさんできています。

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茶色のビルの1Fにたくさんが人の頭が見えます。(小さくてすみません)

すごく人気で反対側の入り口はいつも行列ができています。

 

今回、参加記念品としてロイヤルゼリーをもらったので、

それもお弁当のあとにチャージしてエネルギー満タン!

さあ後半へ。

それはまた次回。

 

伊丹スカイパークハイキング その2

今日の雨は冷たいですね🌂

風邪を引かないようにしないと。みなさまも気をつけてください。

 

伊丹スカイパークハイキングの続きです。

田能遺跡から北に進むと伊丹スカイパークに着きました。

伊丹スカイパークは大阪国際空港周辺緑地として、航空機騒音の

軽減と周辺地域の生活環境の改善を目的に、平成5年から

平成20年にかけて国・兵庫県伊丹市の3者共同で整備したものです。

無料で年中無休。自販機や売店、トイレも各所にあります。

南エントランスから入場。

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この駐車場はパークの駐車場。ちょうど飛行機が着陸したところです。

滑走路に沿って細長~い公園になっています。

ウイングデッキというところで昼食タイム。

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デッキの下は遊具広場になっています。

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お昼ごはんを食べたあとは、北エントランスに向けて飛行機を眺めながら

歩きました。

 

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子どもたちの長い行列ができていたローラーすべり台。

 

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北エントランス前のだんだんテラスから離陸を見学。

ジャンボ機の離陸は音とスピードがハンパないので、とても迫力が

ありました。

 

スカイパークを出ると、通り沿いに妙な物体が。

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赤いレーダーのようなもの。ぐるぐる結構なスピードで回っています。

帰ってから調べましたが、空港内の施設のようで何かはわかりませんでした。

 

ここからは西へ歩きJR伊丹駅を目指します。

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猪名川。 広い河川敷。台風で土砂が積もったのかも。

向かいの建物はイオンモール。すぐJR伊丹駅です。

駅を越えて南へ。

 

みやのまえ文化の郷という施設に着きました。

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みやのまえ文化の郷は、伊丹郷町館(旧岡田家住宅・旧石橋家住宅など)、

工芸センター、伊丹市立美術館、柿衞文庫からなる文化ゾーンです。

上の写真は旧岡田家住宅。江戸時代(1674年)に建てられた兵庫県

現存する最古の町家です。

酒蔵も公開されていますが、この日はイベントが行われていて

撮影できませんでした。

 

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旧石橋家住宅。江戸時代後期に建てられた商家。日用品の雑貨商を営んで

いました。

 

みやのまえ文化の郷を出ると、南側にすぐ白雪ブルワリー長寿蔵が

あり、ここがゴール。

白雪は小西酒造のお酒。ここにはレストランや土産物屋があります。

ゴール後は冷酒の試飲があり、(少量でしたが)一気飲みしました(笑)

 

久しぶりのハイキングはちょうどいい距離で楽しく歩けました。

寒くなるまではきっと短い。天気のいい日はできるだけ歩きに

行きたいな。

 

歩程:約9㎞

 

伊丹スカイパークハイキング その1

台風が毎週末襲うあいだに10月を迎えました。

まだ汗ばむ暑い日もありますが、空気が爽やかで日差しも

斜めから差す感じ。

やっぱり秋ですね。

 

やっと今年のハイキング、後半の季節到来です。

10月7日(日)、阪急ハイキング「足の守護・服部天満宮から

伊丹スカイパーク・お酒の白雪コース」に参加してきました。

このコースは一昨年の5月にJRのハイキングで歩いたコースと

一部重なり、また行きたいなと思っていたので楽しみ💛

 

10時、阪急宝塚線服部天神駅下車すぐの服部天満宮に集合、

出発です(^^)/

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この服部天神駅、私が大学時代に利用していた頃は服部駅でした。

2013年12月21日に、阪急京都線西山天王山駅が誕生したのに合わせて、

服部駅 → 服部天神駅

中山駅 → 中山観音駅

松尾駅 → 松尾大社駅

三宮駅 → 神戸三宮駅

4駅が駅名変更されました。

駅直近の歴史的観光資源(神社仏閣など)をわかりやすく

案内するためだそうです。

三宮駅は神戸にあることを強調するため)

ちなみに阪急が神戸三宮駅になったのに合わせて、

阪神三宮駅神戸三宮駅になったのでした。

 

さてさて、服部天満宮は「足の神様」と言われています。

菅原道真太宰府に流されるとき、脚気で歩けなくなって

しまいました。

そこで医薬の神、少彦名命を祀る服部の小祠に詣で祈願したところ、

健康を取り戻したという由緒があります。

今もスポーツ選手が参拝されるそうですよ。

イカーの皆さんも健脚を願ってお参りされていました。

(もちろん私も(^^)v)

 

服部天満宮を出て国道171号を北へ。

中豊島小学校から中央幹線景観水路へ入ります。

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中央幹線景観水路は昭和30年代に治水・利水機能など都市下水路として

整備され、平成2年から人々が親しめる景観水路として再整備

されました。

ところどころに広場、ベンチ、モニュメントが設けられています。

桜並木があって春にはお花見もできそうです。

 

途中豊島(としま)ローズ球場のある豊島公園へ。

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景観水路を離れ、西へ。

今度は新豊島川親水緑道を歩きます。

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裏側には女の子。

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洪水対策のために作られた豊能南部雨水幹線を暗渠にし、

その上部に親水水路を作りました。

流れる水は下水処理場の高度処理水を利用しています。

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先ほどの景観水路は普通の川でしたが、こちらは水遊びもできそう。

毎年6月初旬には蛍の幼虫を放っているそうです。

台風一過でも少し曇って蒸し暑いお天気だったので、

涼みながらお茶休憩をしました。

 

親水緑道を歩き終えて、西へ。

この辺りから飛行機がブンブン言わせて(?)上空を通り過ぎます。

どきどき、わくわく(*^-^*)

千里川を原田大橋で渡るポイントが飛行機観察(?)には

格好の場所。

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 ↑ 間を流れる千里川。大阪空港に着陸する飛行機はこの写真の

後側(東南)から来て前側(北西)に向かって飛んできます。

飛んでくる高度が低いのでいきなり飛行機が現れる。

ゴーっと音がしたかと思うと、飛行機はおへそを見せてあっというまに

着陸~

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ガラケーではこれが限界・・・

写真に撮ると小さく見えますが、ものすごく大きく見えるんですよ。

かっこいいです!

いつまでも見ていたいですが、今回はスカイパークで飛行機をたっぷり

見られるので名残り惜しくも退去。

 

そろそろ12時。でも昼食ポイントはスカイパークなのでもうちょっと

辛抱します。

原田下水処理場、クリーンランド(ごみ処理場)を経て、

田能遺跡を見学します。

 

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 1965年、尼崎・伊丹・西宮三市共同による工業用水園田配水場の

建設工事中に大量の弥生土器が発見されたことから、大規模な弥生時代

遺跡があることが判明しました。

調査が開始され、土器、石器、木製品、鉄製品、木棺、人骨(!)が

出土。

部分的に保存することになり、1969年国の史跡に指定され、翌年

尼崎市立田能資料館として開館しました。

     (ウイキペディアより)

屋外には弥生時代の建物が3棟復元展示されています。

↑上の写真は円形平地住居。

 

下↓は方形竪穴住居。

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中にも入れますよ。5度くらい涼しいです。

 

方形周溝墓など10基の墓も発見され、その場所の上にその形を模した

花壇も標示されてします。 ↓これは壺形?

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田能遺跡を出ていよいよ伊丹スカイパークへ。おなかもぺこぺこです。

でもいったんここで終わります。

続きは次回(^^)/ 

ボトルネック読みました

台風24号が近づきつつあります。

もう台風はこりごりだから来なくていいのにな。

今回は停電に備えていろいろ準備をしています。

水は2ケース買いました。明日の午前中にポリタンクやお鍋、やかんに

水をためておこうと思っています。

缶詰やレトルト食品も揃えました。

今日の午前中買い物に行ったら、パン売り場がすっからかんでした。

みんな買いだめしたみたい。

停電しないこと、被害の少ないことをひたすら祈ります。

 

ボトルネック (新潮文庫)

米澤穂信氏の「ボトルネック」を読みました。

「満願」「羊たちの祝宴」は短編集でしたが、この作品は

長編です。

ボトルネックは作品中でも説明がある通り、

瓶の首は細くなっていて、水の流れを妨げる。

そこから、システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる

部分のことを、ボトルネックと呼ぶ。

全体の向上のためには、まずボトルネックを排除しなければ

ならない。

 という比較的新しいことば。

このタイトルの意味を考えながら読んでいると、

三分の1くらい読んだところで何となく意味がわかってくる。

その意味はけっこう怖い。米澤ミステリ独特の怖さ。

 

金沢に住む男子高校生のリョウは、想い人だったノゾミを

弔いに東尋坊を訪れる。

そこでノゾミと同じように崖から落ちたリョウ。

目を覚ますと金沢の街を流れる浅野川のほとりにいた。

疑問に思いながらも家に帰ると、そこには見知らぬ少女

サキが住んでいた。

SFっぽく始まり、典型的な「ボーイ ミーツ ガール」もの

として軽快に話は進むが・・・

 

最後まで読んでもすっきりしない人もいるだろう。

でもこれはそんな小説なんだと思う。

読み手が考え答えを探す結末なのだ。

 

それでも私はリョウとサキの弾むような心地よい会話も、

毒を吐きあうような痛々しい会話も、両方楽しんだ。

あの年代にしかない、刃の上に立っているような危なっかしい

生きざまを見事に表していて。

 

次の米澤作品は「さよなら妖精」。

字の小さい創元推理文庫です。

まじで拡大鏡が必要になってきました(^^ゞ

 

ボローニャ国際絵本原画展

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3連休の最終日、病院で抜糸したあとその足で西宮市大谷記念美術館へ

「2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を見に行きました。

会期の最終日だったのですが、この原画展はいつ行っても人気で

混んでいます。

毎年恒例の展示会で、私が大学生の頃にはもうありました。

その頃はこんな近くに住むことになるなんて思いもしていませんでしたが。

 

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入り口。

 

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玄関を入ってロビー。

あとは写真撮影不可でした。

 

今年の作品はわりとシンプルな作品が多かったように思います。

ただ技法はデジタル彩色やデジタル技法と説明されているものが

増えていました。時代ですね。

その中で鉛筆だけや色鉛筆だけで描かれた作品もあり、

「えっ、本当に鉛筆だけなの?」と驚きました。

 

モチーフは断然動物が多いです。虫や恐竜、魚を入れて

生き物というくくりにすると、ほとんどがそうだと言えます。

あとは乗り物や都市(ビルや遊園地)、地球、宇宙・・・と

だんだん抽象的なものになっていきます。

子ども連れの家族も多く、みんな楽しげに鑑賞していました。

 

この美術館は庭園も鑑賞できるのでぐるっと一回りして帰りました。

 

最後にこのボローニャ展で2012年から2年連続入選した

刀根里衣(とねさとえ)さんの「なんにもできなかったとり」

という絵本を紹介します。

なんにもできなかったとり

なんにもできなかったとり

 

 この本を駅ナカの本屋でたまたま手に取り、読んでいくうちに

なんとその場で号泣してしまいました・・・

恥ずかしくて買わずにそのまま本屋を出て、後日ネットで

購入しました。

何もコメントは書かないでおきます。

 

今日は久しぶりにジムに行きました。

大胸筋という筋肉にもメスを入れたので、腕を動かすと

まだ痛いです・・・

少しずつましになってくるでしょう。

抜糸した

雨が降るかと思いましたが、ちょっと汗ばむくらいの

お天気になりました。

 

先週の火曜日に手術した傷跡の抜糸を今日しました。

摘出した腫瘍の病理検査の結果も出ていて、

良性の脂肪腫だということでした。

悪性の結果も覚悟していたので、だ~っと力が抜け

ふにゃふにゃになりました(?)

 

両胸の間(みぞおち)のやや右側に柔らかいしこりを

感じたのが最初でした。

ちょうど熱中症を発症したときだったので6月末頃。

かかりつけの医者でエコー検査し、

「たぶん脂肪腫だと思うけど

場所が場所やから乳腺外科を紹介する」と言われ、

総合病院へ。

乳腺外科でマンモグラフィーとエコー検査を受け、

乳腺には問題ないとのこと。

では何かということになり、同じ病院の形成外科へ。

そこでMRI検査を受けたが、最終的には摘出して病理検査

しないと確定診断できないと言われ、

手術となったのでした。

 

はっきり診断がつくまで長くかかったせいで、

いろいろ考えたり悩んだりしました。

私は特定の宗教を持っていないので、何か考える

拠り所はないかと探し、普段読まない哲学の本を

読んだりしました。

生きていることはそれだけで奇跡のようなことだ

と思いました。

 

今日は抜糸をしたあと、「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

を見に行きました。その報告はまた次。

今後は半年後くらいまで定期的に傷跡を診てもらうために

通院します。

心配してくれた家族にも感謝です。

痛みもあったのでジムも休み、ずっと家でじっとしていたので

体がなまってしまいました。

少しずつ動き始めたいと思います。

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  (無料イラストより)

 

儚い羊たちの祝宴 読了

久しぶりの晴天。運動会なのか賑やかな声が聞こえてきます。

 

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

「満願」に続いて米澤穂信氏の「儚い羊たちの祝宴」を

息子に借りて読みました。

  • 身内に不幸がありまして
  • 北の館の罪人
  • 山荘秘聞
  • 玉野五十鈴の誉れ
  • 儚い羊たちの晩餐

以上5編からなる短編集です。

どれも読書家の米澤氏らしく、古今東西の文芸作品を

下敷きにしていて、それがわかるとより楽しめるように

なっている。

私には作家は知っていても作品は知らないものが多く、

残念だったが、下敷きがわからなくても話自体はもちろん

楽しめる。

 

文庫の帯には

「味わえ 絶対零度の恐怖を」

「ラストの1行で世界が反転」

「新世代ミステリの旗手が放つ衝撃の暗黒連作」

とある。

絶対零度かどうかはわからないが、ひやり、ざらりとする

嫌な怖さが残る作品が集まっている。

大きなお屋敷に住むお嬢さま、それに仕える使用人ら、

上流階級を対象にした読書サークル「バベルの会」、

この2つが5編に共通するが、話はそれぞれで完結している。

ラスト1行はどれもインパクトがあるが、

途中からラストは予想されそれほどの衝撃はない。

ただ、最後の「儚い羊たちの晩餐」だけは、もやもやが

残った。

お嬢さま大寺鞠絵はどうなったの?

鞠絵の日記を読んだ女学生は誰?

息子に聞いても、キーワードの「アミルスタン羊」同様、

下敷きの作品を読まないとわからないとのこと。

(スタンリィ・エリン「特別料理」)

うーん、残念・・・

 

ラスト1行で大どんでん返しになる作品について

息子と話し合ったら、

息子は「容疑者Xの献身」(東野圭吾著)と言い、

私は「イニシエーションラブ」(乾くるみ著)を挙げた。

「容疑者X~」はラスト1行というわけではないが、

意外な結末という意味では優れた作品だと思う。

「イニシエーションラブ」は初読で「えっ、何? どういうこと?」

と騙され、再読したが未だどこで騙されているのかよくわからない。

 

さて、次はまたまた米澤氏の「ボトルネック」を読む予定。

明日からまた雨の予報だが、災害のない雨ならよしとしないとと

思ってしまう。

石切さんの参道で入った食堂のおばちゃんと話した

「今年で災難は出し尽くしてしもて、来年はいい年にしたいな」

という言葉を思い出した。