もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「革命前夜」とバッハ

今日は祝日。けっこう知らない人が多かった・・・

東京は雨で少し残念でしたが、大切な行事が無事執り行われる

ことを願います。

 

ここのところ、ずっと読書の記事。

ほんまに本ばかり読んでいます。なんやろな~

内に籠ってひたすらインプットをしている感じ。

でもこういう本に巡り合うと、ばんざーい\(^o^)/と叫びたく

なる。

革命前夜

須賀しのぶ著「革命前夜」を読みました。

感動した。

 

舞台は1989年の東ドイツ

昭和から平成に変わった1月8日、眞山柊史(マヤマシュウジ)は

東ドイツドレスデンにある音大へ留学するため日本を離れた。

同じ年の11月9日、ドイツの東西を隔てていたベルリンの壁

崩壊するまでの、柊史(通称:シュウ)の留学生活を描いている。

シュウはバッハを敬愛するピアノ留学生。

留学先を東ドイツに選んだのもバッハ生誕の地だからだ。

 

留学先には東ドイツの学生の他、世界各地から留学生が来ている。

といってもこの時代はまだ東西が分裂していたので、いわゆる「東」

からの留学生が多く、シュウのように西側の留学生は珍しい。

純粋にバッハを、音楽を愛し異国の地に学びを求めたシュウだったが、

すさまじい歴史の変化の渦に巻き込まれていく・・・

 

全編通して音楽の描写が多い。音大の学生の話なので当たり前だが、

詳しく曲目も挙げてあり、実際に曲を確認してみたいと思い、

You Tubeで曲を検索し、途中からはバッハの曲を流しながら

読み進めました。You Tube、音質を無視すれば曲の概要はわかるので

ありがたいです。

最後まで読み終えたとき、この小説は壮大なバッハの音楽の

ようだと思いました。

 

バッハの曲を挙げよと言われて、一番に何を挙げるか。

今ちょうどやっているドラマ「G線上のあなたと私」の

モチーフにもなっている「G線上のアリア」?

この曲は高校のときマンドリンオケでやったな~

このとき私はギターを弾いてたんだろうか、それとも指揮を

していたのかしら、記憶があいまい。

トッカータとフーガ ニ短調」?

これはエレクトーンで弾いた。

「小フーガ ト短調」?

これはアンサンブルをしたかしら。

 

You Tubeで検索したとき、バッハの曲、あるわあるわで

こんなにあったのだと改めてバッハのすごさを感じました。

「革命前夜」前半に登場するバッハの「平均律」。

これも有名ですね。

バッハ名曲メドレーの中には ↓

ほぼ3日間、バッハにまみれて過ごしました。

 

あと、東ドイツと聞いて思い出したのは、宮本輝

「ドナウの旅人」。

ドナウの旅人 上下巻セット (新潮文庫)

これも宮本輝作品では大好きな作品。

何度も読み返したけれど、最近読んでないな。また読もう。

国、故郷、国家、文化、歴史、街並み、言語、音楽、建築、

自然、そういったものと自分のアイデンティティを突き詰めて

考えてしまう、そんな作品だった。

「ドナウの旅人」も「革命前夜」も。