もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

興福寺中金堂と涅槃会

先週はバレンタインデーでしたね。

でも寒い日が続き、家にこもりがちになってしまいました。

 

15日の金曜日に実家に行ったあと、母と興福寺に寄りました。

外国人観光客でいつもごった返す奈良公園ですが、この日は寒さが厳しく

だいぶ少なめでした。

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中金堂は昨年(平成30年 2018年)再建復元されました。

興福寺の創建は710年と言われますが、今までに6回の焼失と再建を繰り返して

います。

中金堂の中には、正面に釈迦如来さま、その左右に薬上菩薩と薬王菩薩、

その左右に大黒天と吉祥天、四隅に増長天広目天持国天多聞天

四天王がおられました。

本尊の釈迦如来さまも今回の再建に合わせて修理され、ピカピカに

なって眩しいくらいでした。

吉祥天は厨子に入っておられて、正月7日間のみの開扉でした。

 

釈迦如来さまから見て右膝前にある法相柱(ほっそうちゅう)。

興福寺法相宗大本山で、その法相の教えを説いた15の祖師を

描いた「祖師画」を太い柱にぐるりと貼り上げてあるのです。

今回の再建で新しく作られたもので、色鮮やかな神々しいお姿でした。

残念ながら、中金堂の中は撮影禁止でした。

 

中金堂を出て五重塔を見ると ↓

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ぽつぽつと丸いのは柱の跡。たぶん回廊を再建するのではと母と

話しました。

 

当日 2月15日はお釈迦様の命日にあたり、本坊で「涅槃会」が

催されており、一般にお参りもできるというので行ってみました。

法要は10時から始まるので、昼から出てきた私たちが着いた頃は

もうとうに終わっていましたが、お参りはできました。

広間に涅槃図が掛かっており、大根・白菜・人参などの野菜や昆布などが

供えられ、仏舎利が置かれてありました。

お参りをすませると、甘酒のお接待がありました。

ストーブで暖められたお部屋で生姜の入った甘酒をいただき、

すっかり中から温まることができました。

 

興福寺をあとにし、少し公園内を散策しました。

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鹿たちとも戯れましたよ(笑)

もう少し暖かくなったら公園散策も楽しいだろうにと思うものの、

その頃にはまた観光客で身動きが取れないほど混雑するのだろうな

と思いました。

 

そろそろ体も心も動かさないといけませんね。

今年の「ハイキングはじめ」、いつにするかな?

 

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   (無料イラストより)

 

めったに読まなかった新書

朝起きてびっくりの暖かさ。立春にしてもちょっとあたたか過ぎです。

さすがに寒さはこれっきりということはないでしょうが、

近づきつつある春の兆しにやはり心が弾みます(#^.^#)

 

小説の合間にエッセイや雑学本なんかを読んだりしますが、

新書というジャンルは今までほとんど読んだことがありませんでした。

今年になってから図書館や古本屋で興味を持った新書を借りたり買ったりして

読んでいます。

下は ↓ 図書館で借りて読んでいます。

日本人のための世界史入門 (新潮新書)

高校時代、地理・日本史・世界史からひとつ選択と言われて世界史を

選び、面白くて大好きだったのに、成績では苦労し大変でした。

大人になって成績とは関係ないところで世界史を学びたいと思って

いたのでした。

で、大人になったみればそんなことはさっさと忘れてしまい、

今まで学び直しにしろ、掘り下げにしろ、今まで世界史を勉強したことは

ありませんでした。

まずは思い出すことから始めてみようという感じです。

 

著者はちょっとガラの悪い先生(?)。私よりひとつ年上なので

ほぼ同様の高校教育を受けています。

ときどき脱線しながらの授業のような語り口は、そうしんどくなく

読み進められました。

手に入れやすい歴史の本の紹介も充実しています。

 

最後に著者のあとがきの最後の部分を引用します。 

ともあれ、歴史の知識は、だいたいでいいのである。その「だいたい」がないから困るともいえるので、歴史学者は細かすぎ、教わる学生には「だいたい」すらない、というのが現状である。知識人や学者が専門的な議論をする時は、「だいたい」では困る。

しかし、一般読書人の歴史の知識はだいたいでいいのである。

          (小谷野敦 著『日本人のための世界史入門』

                 あとがき だいたいでええんや より)

 

「冷血」(上・下)読みました

2月になりました。今日は節分。今が一番寒い時期ですが、

去年に比べると今年はだいぶ暖かい気がします。

でもインフルエンザも流行っているし、気をつけなくては。

 

髙村薫 著「冷血」(新潮文庫)を読了しました。

冷血(上) (新潮文庫)

冷血(下) (新潮文庫)

髙村氏の作品、私は「マークスの山」「照柿」「レディー・ジョーカー」

に続いて4作目です。

「レディー・ジョーカー」からかなり月日が経ったので

小説の中に入るのにこれまた時間がかかりました。

この4作は「合田雄一郎シリーズ」と呼ばれ、

この作品の中で刑事の合田さんは40過ぎのおっさんになり、

捜査一課の強行犯係から特殊犯係に異動になって、普段は医療過誤事件の

捜査のためにカルテや医療用語と格闘する日々を送っています。

そんな2002年の年末、東京都北区で歯科医一家四人強盗殺害事件が

起こります。

 

髙村薫氏の作品は時代を色濃く映していて、モデルと思われる事件や

事故も推測できることがあるのですが、

私はすぐに2000年の大晦日に発生した世田谷一家殺害事件を思いました。

読んだ文庫には解説は付いてなくて、この作品のレビューや解説文の

チェックもしていないので、実際モデルとなっているのかはわかりません。

世田谷一家殺害事件のほうは、残念ながら未だ解決に至っていませんが、

小説のほうは、翌年3月容疑者2人組が逮捕されます。

 

刑事ものというわけではなく、もちろんミステリーでもなく、

事件の経過と容疑者、捜査関係者、司法関係者、被害者家族など

周辺の人々をまるで捜査資料のように冷静に時に熱く語った小説です。

タイトルの「冷血」は残虐な犯罪を犯した容疑者たちのことを表して

いるのかと最初は単純に思いましたが、

読み進めるうちにだんだんそれだけではないのでは と思えてきました。

「冷血」な容疑者たちに対して、被害者家族はもちろん、

容疑者の親族も複雑な感情を通り越して冷たい言葉を放ちます。

 

容疑者の一人、戸田吉生が送検後拘置所で顎骨骨髄炎を悪化させ

敗血症ショックのため重体になるシーン。

様子を聞きに行った合田刑事に対し、担当医は

「私が歯科医なら、歯科医を殺しておいて、自分の歯の治療なんか

してもらえると思うなって言いますよ、たぶん」と言い、

『これもまた、いかにも医師らしい、骨が震えるほどの冷血ではあった』

と合田刑事に語らせています。

 

「罪」はある。ならば「罰」もあるべき。

「罪」の形もはっきりしていて、法律上、法制上「罰」の形も

はっきりしている。それ以外の収束点は何もないのに、なぜだろう、

この虚しさと冷ややかさは。

その中で、容疑者(裁判が始まってからは被告人)と合田刑事のあいだで

やりとりされた手紙に心を奪われた私の神経はどうかしているのだろうか・・・

などど絶えず考えた重厚な作品でした。

 

なかなかしんどい読書だったので、下書きを更新しながらアップには

5日ほどかかり、冒頭のあいさつは何度も書き直すことになりました(笑)

今からは力を抜いて。

今日は恵方巻を買いに行きました。塩いわしを焼いて、お味噌汁を

作りましょう。 (あ、福豆も食べますよ)

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  (無料イラストより)


 

 

 

 

石切神社上ノ社へ

お正月明けの7日、去年の9月に手術した傷跡を診てもらいに

病院へ行きました。

ほとんど目立たなくなり、これにて通院は完了となりました。

その日以来ずっと行こう行こうと思っていた、

石切神社へのお礼参りが今日やっと実現しました。

 

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石切さん石切劔箭神社)、今日は「御湯神楽神事」の日で、

この写真の左手お祓い所に人だかりがしていました。

今日はお百度を踏むかたも多かったです。

いつも通り一通りお参りして、お礼亀をいただき、上ノ社へ納めに

向かいます。

 

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途中石切大仏にもお参り。

 

近鉄の線路をくぐって坂道をひたすら登り、鳥居が見えたと思ったら

また階段・・・

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上ノ社に来るのは初めて。

御手水を終えても、まだまだ続く階段。

 

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やっと本殿につきました。

手前の石(岩?)には「御神輿の台なので荷物を置かないでください」と

書いてありました。

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階段のきわにお百度石があります。なかなかスリルがあります。

 

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本殿の左手裏に「上ノ社」の址がありました。

 

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さてやっとお礼亀の奉納です。

この神泉に亀さんを並べて、元気になったお礼をしました。

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ほとんどピンク色のお礼亀なんですが、所々にひとまわり小さくて茶色い

亀さんがいますね。

これは祈り亀。

お願い事をするとき、まずこの亀をいただいて、お願い事を書いた紙を

折りたたんで亀のお腹の穴に入れ、下の社の方の神泉に奉納します。

お願い事が叶うとピンクのお礼亀をいただいて上ノ社に納めるという

独特の祈願方法。

上ノ社に来れない場合は下の社の神泉に奉納すると、神職さんが上ノ社まで

運んでくれるそうです。

お礼亀のお腹にも穴があいてて、お礼の言葉を書いて入れます。

 

最後にこの神泉に注ぐ滝を見に行きました。

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上ノ社は自然と一体になっていて、苔むした岩や白い玉砂利にも神が

宿っている気がしました。

坂道はつらいですが、駅からはそう遠くないので、これからは

こちらの上ノ社も一緒にお参りしたいと思いました。

 

いただいたお札は「いただいて1年間はお祀りし、1年経ったら

近くの神社でいいので納めてください」と言われたので、

今年の9月までお祀りすることにしました。

 

無事お礼参りを終え、ほっとしました。

今年は元気な1年にしたいです(^^)/

 

相楽園 冬ぼたん展と無事すぎの路その3

午後からパラパラと雨が降ってきました。

空気が乾燥しているのでちょうどいいかなと思いますが、

洗濯物は乾きませんね~

 

冬ぼたん展、これがメインだったのに記事は最後になって

しまいました。

日本庭園を出たところにある芝生広場が会場になっています。

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ぼたん展は初めてです。

バラも色や形が豊富できれいですが、ぼたんは花が大きく、

見ごたえがあります。

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園内ではぼたんを撮影しに来ている人も多く、

成人式の前撮り?か、振袖で記念写真を撮っている女性も

いました。

 

20日大寒。今から節分までが一番寒いときと言われます。

冬来たりなば春遠からじ。

見えないところで少しずつ春が近づいているはず。

待ち遠しいですね。

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相楽園 冬ぼたん展と無事すぎの路その2

暖かい成人の日になりました。

新成人のかたがた、おめでとうございます。

新しい元号になる年に成人式を迎えられ、より記憶に残りますね。

私自身の成人式の記憶は、もうおぼろげにしかありませんが、

初めて振袖を着てうれしかったことを覚えています。

 

相楽園の記事の続きを書きます。

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正面の坂道を登ったところにある大クスノキです。樹齢500年と言われています。

手前の大燈籠は土台部分だけ新しくなっていますが、上部は古いものです。

 

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写真に写っている周りのビルを見ると、この庭が街中にあるんだなあと

あらためて思いますね。

 

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旧小寺家厩舎。明治43年に建築されたもの。

 

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ハッサム住宅。イギリス人貿易商のハッサム氏が明治35年頃北野町に

建てた和洋折衷住宅。

昭和36年に神戸市に寄贈され、昭和38年に移築されました。

手前のレンガは阪神・淡路大震災で落下した煙突です。

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ここから庭園に入りました。

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鹿威し。カッコン!といい音がしていました。

 

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船屋形。江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた「川御座船」

(かわござぶね)の屋形部分だけ陸上げされたもの。

とても豪華に見えます。

 

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又新亭(ゆうしんてい・茶室)跡。

 

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浣心亭(かんしんてい・現茶室)。戦後新築された。

 

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冬場は花がなくて寂しいですが、空気が澄み、水音や鳥の声などが

よく響きます。

落ち着いた雰囲気を楽しむことができるでしょう。

 

次回はぼたん展をアップします(^^)/

 

相楽園 冬ぼたん展と無事すぎの路その1

曇ってときどき雨のぱらつく寒い一日でした。

でも今日は旦那さんの昼食も夕食もいらない日なので、

息子には「バイト帰りに何か買って帰って」と言い、

お出かけすることにしました。

 

阪神元町駅から北に歩いて、相楽園に行ってきました。

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相楽園の記事はいつか書いたことがあると思い、ブログ内を検索して

みましたが、見つかりませんでした。

重複するかもしれませんが、相楽園について軽く説明しておきます。

相楽園は、元神戸市長小寺謙吉氏の先代泰次郎氏の本邸に営まれた

庭園で、明治末期に完成。

昭和16年降神戸市の所有となり、一般に公開されるようになりました。

「相楽園」という名は、中国の古書「易経」の一節

「和悦相楽」(わしてよろこびあいたのしむ)からとられました。

 

14日まで「冬ぼたん展と無事すぎの路」というイベントが

開かれています。

門を入ったところに早速ぼたんが。

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まだ蕾。

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これはきれいに開いてます。

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白いのもきれいですね。

 

正面には「無事すぎの路」ができていました。

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杉の葉を敷き詰めてあり、その上を歩いて1年の無事を祈ります。

  ↓説明

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杉の香りがほんのりして、私も今年の無事を祈りながら歩きました。

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すぎの路の横には杉の傘?も連なり、ここからもかぐわしい香りが・・・

 

ここからはいつものように庭園を巡り、芝生広場にある冬ぼたんをたっぷり

楽しみます。

それは次回に(^_-)-☆