もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」を読みました

今日は寒いです⛄

なんか立春を過ぎてからずっと寒い。

関東では雪模様。 どうぞみなさまご用心を。

 

開催中の北京五輪では、競技そのもの以外にも関心が

持たれている。

ユニフォームの規定やドーピング。

私が一番心配なのは、スノボやスキー競技の公式練習中に

怪我をした選手が出たことだ。

どちらも空中技(エアと呼ばれる)でのこと。

原因のひとつとして、人工雪の固さが挙げられている。

北京五輪は人工雪に全面的に頼った初めての五輪だ。

怪我の恐れは開幕前から予想されていた。

悲しいことに、天然の雪だけで五輪が開催できる

都市は、どんどん少なくなっている。

今まで冬季五輪を開催した21都市の中で、

開催に必要な気候条件や降雪量を備えた都市は、

2050年に10、2080年に6、と予測されているという。

地球温暖化は、冬季五輪の未来も脅かしているのだ。

毎日新聞2022/2/10夕刊記事を参考にしました)

 

指し手の顔 下―脳男2

「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」(首藤瓜於 著)を

読みました。

 

上巻の記事を貼っておきます。 ↓

moricchan24.hatenablog.com

 

下巻を読んで疑問が解けた部分もありました。

鈴木一郎こと入陶大威(いりすたけきみ←絶対読めない(笑))の

空白期間について。

鈴木一郎が犯罪を企てる目的。

(ネタバレしないように書くとこんなボヤっとした

表現になってしまう)

 

友人のケースワーカー乾櫻子(いぬいさくらこ)が

精神科医の鷲谷真梨子に、こんな言葉をぶつける

シーンがある。

「真梨子先生は、ただ快楽のために幼い子供を

犠牲にしたり、自分勝手な思いこみで罪のない

人たちを傷つけて平然としているような人間が

世のなかに存在しても良いというの?」

(「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」より)

この小説に出てくるような事件ほどでなくても、

この櫻子のような思いを抱かざるを得ない事件は

実際起こっている。

櫻子に対し、真梨子は

櫻子がいいたいことは痛いほどわかった。

自分自身でも何度となく考えてきた問題だが、

いまだに答はでていなかった。

(「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」より)

と思いながら、次のように言うのだった。

「わたしは人間が人間であるのは誰にでも

意志の力が備わっているからだと思っている。

だから他人に意志を明け渡してしまったら

その人はもう人間とは呼べない。自分の

意志を明け渡す場所がたとえ『科学』という

名の判断基準だとしてもね」

(「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」より)

 

この部分を読んだとき、これが作者の主張なのかと

思ったけれど、それはラストで見事に覆される。

それはあまりに残酷で救いがなかった。

 

上巻で不明だったタイトルの意味だが、最後まで

それを表す表現はなかった。

(残酷なシーンが多く、戻って読み直し確かめる気も

おきないので、読み逃していたらご勘弁✋)

ひとつだけ挙げるとすれば以下の部分だ。

    ↓

女は、誰か別の人間が書いた脚本にしたがって

動いているのだろうか?

脚本を書いている人間、つまり女の背後にいて

女を操っている人間がいるのではないか。

(「指し手の顔 脳男Ⅱ 下」より)

登場人物がまるで将棋の駒のように動かされていて、

駒を動かしている黒幕の顔、という意味では

と思う。

 

この「指し手の顔 脳男Ⅱ」でも、鈴木一郎は姿を消す。

またモヤモヤしたまま終わってしまった。

これは2007年発行の本だが、なんと昨年(2021年)

続編が出たようなのだ。

これはびっくりΣ( ̄ロ ̄lll)

今度こそすっきりできるか(無理やろな~たぶん)、

とりあえず予約は済ませました。