もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「ハサミ男」を読みました

ご無沙汰でした。

バタンキュー状態でした。暑さにやられました💦

皆さんはいかがでしょうか? 体調は変わりありませんか?

日々梅雨明けが発表され、今日は東北南部が梅雨明け。

もうホンマにどうなってるんや😡

こんなに暑いのに節電を呼びかけられます・・・

ホンマに・・・ヽ(`Д´)ノ

 

私の実家は奈良です。

奈良は海がなく盆地なので、夏は熱がこもって非常に暑いです。

でも、家にエアコンはなかった。扇風機だけです。

木造の2階建てで、2階の二間が私と弟の部屋でした。

真夏も2階で寝ていました。

夏休みに2階が暑いので「下で勉強したい」というと、

居間や客間でやらせてもらえましたが、

母はいつも、「心頭滅却すれば火もまた涼し」と

言いました。

私は「無茶苦茶や」と思っていました。

あの頃は35℃を超えることはなかったと思います。

地球の怒りが熱を発しているのでしょう。たぶん。

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男」(殊能将之 著)を読みました。

この本を選んだのは自分でもちょっと不思議な理由です。

「脳男」シリーズを読んでいたとき、作者の首藤瓜於(しゅどううりお)

氏の著書の隣に、殊能将之(しゅのうまさゆき)氏の

著書が並んでいたからです。

殊能氏の処女作が「ハサミ男」で、「~男」つながりで

予約したのでした。

ハサミ男」は古い本(初出:1999年/発行:2002年)なのに

予約がついていて、だいぶたって今回まわってきたのでした。

 

先に読後感を書きます。

読み進めるうちに、どんどん小説の世界に入りこみました。

ネタは途中でわかりましたが、それでも十分楽しめました。

気になったのは、自殺の方法が何種類も具体的に描写

されること、

古今東西の文学作品があちこちに引用されることでした。

知的な遊びを含んだ作品だと思います。

私には少し細かすぎてオタク的に思いました。

 

内容については、講談社文庫のサイトから引用します。

それが無難だと思うので。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる

猟奇殺人犯「ハサミ男」。

3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、

自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する

羽目に陥る。

自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。

ハサミ男」は調査を始める。

講談社文庫BOOK倶楽部「ハサミ男」より)

 

のちに「ハサミ男」は、3番目の犠牲者を自分で発見することなく、

報道で知っていたら、この「模倣犯」を探すことはなかっただろうと

振り返る。

犯罪に関する本は多く読んできたが、

犯罪者の心理はやはりよくわからない。