今日は久しぶりに電車に乗ってお出かけしました。
去年の11月に国立国際美術館に行って以来です。
報告は次回にして、今日はまた読書の記事です。
「彷徨い人」(天野節子 著)を読みました。
文庫はこちら。 ↓
「午後二時の証言者たち」、「氷の華」、「目線」に続き
天野作品4作目です。
日野美香子は友人の片岡葉子から日光旅行に誘われる。
もともと葉子の同級生4人での旅行だったが、1人がキャンセル
することになり、美香子が同行することになった。
その旅行のあと葉子が行方不明になったことを、美香子は知る。
片岡葉子の夫と姉は、日光へ同行した同級生と共に
警察署へ葉子の捜索願を出す。
葉子の失踪で始まった事件だったが、実は・・・
日野美香子と清水という刑事が探偵役になり、事件の真相を
明らかにしていく。
タイトルの「彷徨い人」、直接は登場人物のひとり、認知症の老婦人
を指しているが、他にも意味があるような気もする。
ミステリーとしてはもちろん、認知症の家族を抱える家族の問題など
社会派の作品としても読める。
天野作品、いったんこれでひと区切り。(図書館にはあと1作品だけなのだが)