もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

カレー屋 再び

先週の金曜日、美容院に行きました。

お昼は、イトーヨーカ堂のフードコートのカレー屋さん。

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前はチキンカレーでしたが、この日は日替わりカレー。

かぼちゃのキーマカレーでした。

ごく普通のキーマカレーで、食べやすくおいしかったです。

もう一段辛いほうがよかったかな~(辛さは選べる)

 

お店の名前は、カレーダイニング サヒ。

次は、違うメニューに挑戦します(^^)/

 

白い実

イチョウも桜も紅葉した葉っぱが道路を覆う初冬の景色。

寒そうになった木々に、小さい白い実が付いていました。

 

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ナンキンハゼの木です。

白いつぶつぶが実というか種で、白いのは蝋状の物質(脂肪)。

鳥が食べて中の種子を糞として排泄し、種が遠くへ運ばれる仕組みになっています。

これからたくさんの鳥がこの実をついばむ様子が見られるでしょう。

 

少し心配な記事を新聞で見つけました。

スズメやツバメなど身近な鳥の生息数が減ってきているというのです。

人間に近い鳥だけに、何が原因なのか気になります。

自然の仕組みは、絶妙なバランスのもとに成り立っています。

そのバランスが崩れることは決して無関係なことではないはずです。

これからも見守っていきたいです。

 

「最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵」を読みました

12月になり、合わせるように寒さが増してきました。

空気の乾燥もひどいですね。ハンドクリームも火の元も

怠らないようにしなくては。

 

昨日は、久しぶりに友人とランチに行きました。

平日で空いていたし、テーブルの間隔も充分とってあり、

安心でした。

せっかく感染者も激減して明るさも見えてきたのに、

コロナの新しい株が注目されてきました。

オミクロン型です。

コロナの株で気をつけないといけない株にギリシア文字で

名前が付いています。

もしギリシア文字が尽きてしまったら、次は星座の名前になる

と聞きました。

本当はそうなる前にコロナが脅威ではなくなることが

一番なんですけど。

 

最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)

「最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵」(椹野道流(ふしのみちる) 著)

を読みました。

 

軽く読めるものをと思い、この本を見つけました。

ラノベっぽいイラストもいいですよ。

舞台は兵庫県芦屋市にある定食屋「ばんめし屋」。

店長はワイルドな風貌の夏神留二(なつがみりゅうじ)で、

夏神ひとりで営んでいる店。

メニューは日替わり定食ただ一つ。

営業時間は日没から日の出までという不思議な店だ。

その夏神が、チンピラにぼこぼこにされていた

青年 五十嵐海里(いがらしかいり)を助け、海里は

「ばんめし屋」で働くことになる。

海里は芸能事務所をスキャンダルでクビになり、

神戸岡本にある実家にも追われ、やけっぱちになっていたのだ。

「ばんめし屋」で働くうちに、海里は人との関わりや

料理のおもしろさを感じるようになっていく。

 

シリーズになっていて、おもしろそうなので続きも読んで

みることにしました。

巻末に「ばんめし屋」で出すメニューのレシピが載っています。

今巻は豚肉の生姜焼きでした。

うーん、私も「ばんめし屋」で定食を食べてみたい!

 

「最後から二番めの真実」を読みました

11月が今日で終わり。明日から12月です。🎅🎄

今日は手袋とマフラーを押し入れから出しました。

もうすっかり冬支度です。

 

最後から二番めの真実 (講談社ノベルス)

「最後から二番めの真実」(氷川透(ひかわとおる) 著)を

読みました。

氷川透氏の作品は初読です。

この本も「青銅の悲劇」と同じく“後期クイーン問題”に挑んだ

作品として挙げられていたものです。

また難しいかなとびびって読み始めましたが、

だいぶ読みやすかったです。

雰囲気は、森博嗣氏のS&Mシリーズ(犀川センセと萌絵ちゃん)

に似ています。

 

舞台は、私立聖習院女子大学の文学部哲学科の研究棟。

推理作家志望の主人公、氷川透(ひかわとおる)が、

大学の先輩にあたる、哲学科専任講師の住吉昌喜

(すみよしまさき)を訪ねるところから始まる。

哲学科のあるフロアの一室で、中で待っているはずの

英米文学科の女子学生が消え、様子を見に入って行った

警備員が死んでいた。

不明の女子学生は屋上から逆さ吊りになって発見される。

事件に挑むのは当の氷川と、かなりぶっ飛んだ感じの

女子学生 祐天寺美帆(ゆうてんじみほ)。

 

事件はこれだけだし、登場人物もそれほど多くない。

女子大を舞台にしたキャンパスミステリーとして楽しめます。

ただ私としては、“後期クイーン問題”にどう挑んでいるのかに

興味がありました。

後期クイーン問題”については、「青銅の悲劇」の記事に書いたので、

ここでは簡単に触れるだけにします。

作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか

作中では証明できないこと。

つまり“推理小説の中”という閉じられた世界の内側では、どんなに

緻密に論理を組み立てたとしても、探偵が唯一の真相を確定する

ことはできない。なぜなら、探偵に与えられた手がかりが完全に

揃ったものである、あるいはその中に偽の手がかりが混ざっていないという

保証ができない、つまり、「探偵の知らない情報が存在する

(かもしれない)ことを探偵は察知できない」からである。

  (ウイキペディアより)

 

なんのこっちゃと最初は思いましたが、

この作品「最後から二番めの真実」を読んで、ぼわ~っと

わかってきました。

まずクイーンの国名シリーズに倣って、

“読者へ”と題したページが謎解きの前に挟まっています。

この1ページ、長くなりますがちょっと心が温かくなったので、

引用します。

読者へ

作中でゲーデル問題などに言及してしまった以上、このページの役割は

いまさら言うまでもない。作者としての「氷川透」が保証します、

この作品をここまで読めば、唯一可能な真相に行き着くことは

可能ですよーそう断言することが、このページの役割なのだ。

だから、べつに読者に喧嘩を売っているわけではない(そもそも

「挑戦」なんて言葉はこのページでは使われていないではないか)

わけだが、そのほうが燃えるというかたはもちろんそう読んで

くださってかまわない。

しかし同時に、読者はこう疑っているはずだーゲーデル問題から

すれば、作中人物の「氷川透」が唯一可能な真相に行き着く保証は

ありえない、と。そう、まったくそのとおりである。

それこそが、この物語の作者と主人公が同じ名前を有している

理由であり、「後期クイーン問題」への一つのーささやかな

ものにすぎないが、ぼくの信ずるところでは無意味ではないー

抵抗なのだ。

ゲーデル問題ないし後期クイーン問題というようなことまで

推理小説ファンが真剣に考えてみてくれるとすれば、それ自体が

とてもありがたいことだーぼくは、そう思う。

                    氷川 透

  (「最後から二番めの真実」より)

 

ゲーデル問題”なんてまた難しいことばが出てきましたが、

これを説明するのは私は無理。興味のあるかたは検索を

かけてみてください。

そして、氷川透氏が試みた抵抗、「後期クイーン問題」への

一つの挑戦が、探偵 氷川透のセリフとして語られます。

「たとえば、今回のように現実に殺人事件に遭遇したときー」

(中略)

「言うまでもなく、すべての手がかりは提示されただの、

犯人はにせの手がかりを残してないだの、

誰も保証してくれません。つまり、探偵役を務めようと

しても、絶対の真実、最終的真実まで行き着くことは

たぶん不可能です」

(中略)

「でも、現実に殺人が起こった以上、現実に犯人はいる

わけでーそこから探偵役がめざすべきものはね、

いわば最後から二番めの真実なんですね」

(「最後から二番めの真実」より)

 

タイトルもここから取られているのでしょう。

絶対の真実はありえなくても、もろもろの事情でその一歩手前の

真実をかりそめに認めることはできる、

なるほどです。

私にはこれで十分な答えになりました。

どんな名探偵も最後から二番めの真実を解き明かしたに

すぎなくとも、それで充分なのだと。

勝手に満足したので、そろそろ本来のクイーンの作品に

戻らなくては・・・

 

「いけない」を読みました/ちょっと野球

まれにみる大激戦だったプロ野球日本シリーズが終わりました。

セ・リーグ優勝のヤクルトスワローズ

パ・リーグ優勝のオリックスバファローズ

どちらのリーグも昨年は最下位だったチーム同士の対戦

ということでも注目でした。

七番勝負で先に四勝した方が日本一。

三勝のヤクルトと二勝のオリックスが、極寒(おおげさ?)の

ほっともっと神戸スタジアムで臨んだ第5戦。

選手たちの吐く白い息と、観客の熱い応援。

手に汗握り大声で叫んだ私ら視聴者。

延長12回にヤクルトが勝ち越し、日本一になりました。

私はどちらのチームもファンではありませんでしたが、

この6試合を見て多くの好きな選手ができました。

昨日は「どちらのチームも勝たせてあげたい」と思いました(T_T)

プロ野球中継が地上波から少なくなって久しいですが、

私は野球が好きだーーー💪 と改めて思いました。

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  (無料イラストより)

 

大相撲も昨日はやばやと照ノ富士九州場所幕内優勝が決まりました。

今年の終わりを感じてきました。

コロナ禍のなか、オリンピックをはじめスポーツ大会の開催に

携わってこられたかたがた、本当にお疲れさまでした。

来年もまだ続くでしょうが、工夫を重ねてどうか努力していただきたいと

思います。期待しています。

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  (無料イラストより)

 

いけない (文春e-book)

「いけない」(道尾秀介 著)を読みました。

 

ちょっと凝った趣向の本です。

帯に「ルール」が書いてあります。

   ー本書のご使用法ー

・まずは各章の物語に集中します。

・章末の写真をご覧ください。

・隠された真実に気づきましたか?

・「そういうことだったのか!!」

だまされる快感をお楽しみください。

※再読ではさらなる驚きを味わえます。

 

目次は以下の通り。

第一章 「弓投げの崖を見てはいけない」

        ・・・死んだのは誰?

第二章 「その話を聞かせてはいけない」

        ・・・なぜ死んだの?

第三章 「絵の謎に気づいてはいけない」

        ・・・罪は誰のもの?

第四章 「街の平和を信じてはいけない」

        ・・・.........わかった?

 

ゲームみたいでおもしろそうだと読み始めました。

第一章を読み終えて・・・

うーん、よくわからない。

ちゃんと物語を集中して読みましたが、

最後の写真を見ても隠された真実がわからない。

再読してもわからない。

これこそ「いけない」!

 

第二章を読む前に少しネットで調べました。

この物語は連作短編の形をとっていますが、

第四章まで読んでしまった方が謎がはっきりするようなので、

まずは最後まで読んでみることにしました。

 

第四章まで読みました・・・

なんとなくはわかりました。

頼りない感想ですが、これくらいしか書けません。

ネットで答え合わせ(のようなこと)をして、

自分の考えた真相と他の読者の意見とを比べてみました。

作者の道尾氏も「読者の想像に任せる」とおっしゃっている

部分もあるそうです。

第四章のタイトル「街の平和を信じてはいけない」は

意味の分かれるところかもしれません。

 

この本については、あえて登場人物もあらすじも

書かずにおきます。

ペコパフ カスタード味

不二家のペコパフ カスタード味をおやつに食べました。

 

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ふかふかのスポンジの中にカスタードクリームが入っています。

スフレケーキに近いふかふかさで、かじると「シュワシュワ」と

音がするくらいです。

もうひとつチーズ味がありました。

 

ペコちゃんの顔はパッケージに描いてあって、

中のお菓子は無地です(笑)

 

「完訳 ファーブル昆虫記 第3巻下」を読みました

寒いです。🍂 ⛄

手袋やマフラーがほしいくらいです。

 

完訳 ファーブル昆虫記 第3巻 下

「完訳 ファーブル昆虫記 第3巻下」(ジャン=アンリ・ファーブル 著/

奥本大三郎 訳)を読みました。

表紙の絵は、ミドリゲンセイ。

あの、例の、ちょっと変わった、過変態のゲンセイです・・・

 

全10巻の上下合わせて20冊の6冊めになります。

ハチ、ハチ、ハチ、ずっとハチ。

今巻もまだハチ。

さすがに飽きてきて貸し出し期限を3回も延長してしまいました💦

 

今巻のトピックは、動物の食性です。

動物の食性は、限られた食物を食べる「単食性」と、

なんでも食べる「多食性」で、それぞれに一長一短がある。

単食性の動物は、食物が豊富で、それが安定して供給される

場合には極めて有利になる。多食性の場合は、食物の

応用範囲が広いが、反面、同じ食物をめぐる競争相手が

多くなる。

(「完訳 ファーブル昆虫記 第3巻下」

    “15章 進化論への一刺し” 訳注より)

例えばコアラ。コアラがユーカリの葉を食べることは知られていますね。

ユーカリにはユーカリ油という消化しにくい成分があり、

他の動物は食べません。

でもコアラは、ユーカリを食べられるように適応していき、

競争相手がいない食料を大量に得られるようになりました。

ただし、ユーカリが何らかの理由で絶滅すると、コアラも

共倒れになるというリスクがあるのです。

 

昆虫(の幼虫)にも、チョウの仲間には単食性が多いです。

キャベツの葉、みかんの葉など特定の植物の葉しか食べず、

それ以外の植物には見向きもしないのです。

今回、ファーブルさんが近所の奥様方に頼まれて、カイコ

(カイコガの幼虫)をクワの葉以外の植物で育てる実験をします。

天候不順でクワの葉がだめになり、養蚕農家の奥様方は困ったのです。

ファーブルさんはクワに種が近い植物をいろいろ考えて与えてみますが、

ことごとく失敗します。

私の名声は、この失敗で若干下落してしまったようである。

私が悪かったのであろうか。いや、絶対にクワの葉しか食べない

カイコのほうが悪いのだ。

(「完訳 ファーブル昆虫記」“14章 食物の変更”より)

ほとんど八つ当たりです(笑)

 

カイコがクワの葉しか食べない仕組みは現在ではわかっていて、

カイコの口の周りに生えているひげや触角が感知器官になっているそうだ。

そのひげや触角を切り取ると、サクラやキャベツの葉を食べるように

なる。

ただし、食べはするけれど、すべて死んでしまう。

クワの葉にあってサクラやキャベツにはない成分があるのか、

サクラやキャベツの有害成分のためかどちらかだ。

クワの葉の成分を分析し、寒天地にその成分をしみ込ませると

カイコはその寒天を食べるようになる。

今ではそれを発展させ、カイコの人工飼料も開発されているそう。

すごいですね。

 

もうひとつのトピックは、ハチが蓄える食料の量について。

ファーブルさんは、ハチの巣を観察していて、

巣に蓄えられている食料(草食のハチは蜜や花粉・肉食の

ハチは他の虫)の量にかなりの差があることに気づきます。

繭の入った巣を観察し、多くの食料が蓄えられている部屋は

広くて、必ず雌が産まれてくる。

少ない(3分の1程度)食料の部屋は狭く、必ず雄が産まれてくる

ことがわかってきます。

今ではハチの卵の産み分けについても詳しくわかってきました。

ハチの雌は、交尾後、精子を体内に蓄える。雌を産む場合、

産卵ごとに卵子を受精させる。受精した卵は雌になり、

未受精の卵は雄になる。つまり、母親バチは、自分の卵を

受精させるかさせないかで、卵の性を決定しているのである。

(「完訳 ファーブル昆虫記 第3巻下」

    “19章 ツツハナバチの産卵” 訳注より)

 

ファーブルさんは今巻の最後に弱気なことを書いています。

愛する昆虫たちよ、お前たちについての研究は、人生の

試練の中で私を支えてくれたし、これからも支え続けて

くれるのであろうが、いまはここで別れを告げねばならない。

私のまわりでは仲間の数もまばらになったし、永いあいだの

希望も消えてしまった。それでもこの私には、お前たちのことを

なおも語り続けることができるであろうか。

(「完訳 ファーブル昆虫記 第3巻下」

    “20章 ツツハナバチの卵”より)

当時のファーブルさんは62歳。前年に妻のマリーを失くしました。

年老いた父の面倒をみることにもなり、追いつめられた状況

だったようです。

でも、この翌年、40歳年下のジョゼフィーヌと再婚するのです。

きっとファーブルさんは元気になるでしょう。