もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「20の短編小説」を読みました

かなりバテバテになってきた。

明後日からは9月に入るなんて信じられない。

台風の進路も気になるけれど、とにかく暑さが落ち着いてほしい。 

 

20の短編小説 (朝日文庫)

「20の短編小説」(小説トリッパー編集部 編)を読みました。

人気作家20人が「20」をテーマに短編を競作。

恋愛、SF、ミステリーなどエンターテインメントの魅力を凝縮した

作品から、ジャンルに収まりきらない現代小説まで、書き手の持ち味を

存分に味わいながらも、読み手のイメージが鮮やかに裏切られる、

最強の文庫オリジナル。

 だそうです。

 

この中の、朝井リョウ 作「清水課長の二重線」が、

NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のしあわせ」に

入っている。

NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

 

「20の短編小説」の残り19作品は以下の通り。

  ↓

タイトルを見て「20」がすぐわかる作品もあれば、

読んでみないとわからないものもある。

知っている作家、著書を読んだことのある作家、

名前しか知らない作家、全く初めて聞いた作家(すみません💦)、

いろいろ。

読んでみて難しい、理解しにくい小説はやはり敬遠してしまう。

阿部和重氏の「Across The Border」、円城塔氏の「十二面体関係」は

わけがわからなかった・・・

私の頭が古いんだろう。(T_T)

 

20作品最後まで読んで、一番心に残ったのは、

(お目当てだったからかもしれないが)

朝井リョウ氏の「清水課長の二重線」。

素直にいい気持ちなるお話だった。

 

NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のしあわせ」に

収録されている作品うち、残すは重松清氏の「バスに乗って」のみに

なった。

それをクリアした後は、

NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のごほうび」

のクリアをめざす。

他の本に寄り道しているのでなかなか時間がかかる。

 

涼しくなれば、あれもしたい、これもしたいと気ばかり

焦る・・・

 

栗もみじ

昨日アップした「芋もみじ」の姉妹品(?)「栗もみじ」です。 

   ↓

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 中のあんこが栗あんなんですが、食べる前はこしあんの中に栗の

つぶつぶが入っているのかと思いましたが、違いました。

栗ペーストの入った黄色い白あんという感じ。

 

「芋もみじ」と食べ比べて、私は「芋もみじ」の方が好みです。

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芋もみじ

スーパーで鍋つゆの売り出しが始まって、

さすがにこの暑さだと鍋を食べる気はしないなあと思いました。

コンビニではそろそろおでんと豚まんの準備が始まるそうです。

それに合わせて涼しくなるといいのになあ。

 

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もみじ饅頭の季節商品、「芋もみじ」です。

普通のもみじ饅頭はこしあんですが、「芋もみじ」は芋あん。

 

 (8/29 追記)

 さつまいもの風味があっておいしい。

 スイートポテトが好きなので、似たものを感じる

 

あんこはこしあんより、つぶあんの方が好きなので、

もみじ饅頭はあまり食べません。

 

少し秋の気分になりました。

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ムクゲ? フヨウ?

今日もキョーレツな暑さ💦

 

私の好きなアオイ科の花、ムクゲとフヨウ。

この2つは結構似ていて区別が難しいんです。

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白いのとピンク。

白いのは結構高い木なんですが、ピンクのは低くて。

葉っぱの感じも違う気が。

花の真ん中のめしべの向きに特徴があるそうで、

上向きなのがフヨウ、正面向きがムクゲ

写真を見てもよくわからないので、今度もう一度確かめてみます。

 

「廃院のミカエル」を読みました

今日もひどい暑さ。しんどいですね。疲れがたまっていますから、

みなさんご自愛ください。

8月も終盤になるのにあまりに暑いので、医者へは電車で行くことにしました。

晴れていたらいつもは自転車なんですが。

30分以上乗るのはちょっとつらい・・・

 

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「廃院のミカエル」(篠田節子 著)を読みました。

文庫版はこちら。 ↓

廃院のミカエル (集英社文庫)

 

篠田氏の「鏡の背面」がおもしろかったので、他の長編も読んでみる

ことにしました。

 

小説の舞台はギリシャの小さな村。

 

商社勤めの美貴は社内トラブルでレバノンへ出向となる。

レバノンに着いたとたん事務所は現地法人化され、転籍。

それでもいつか本社へ戻ろうとがんばるが、今度は内戦が起こってしまい、

ギリシャアテネに逃れる。

それでも美貴は落ち込まない。

起死回生の一発逆転を狙って、新しい貿易の対象となる商品を見つけようと

ギリシャ中部の村で生産されている蜂蜜🍯を探しに行くことに。

その蜂蜜は修道院で造られているのか?

 

ちょっと初めの方は、「ひょっとしてホラー小説?」と思ったほど

オカルトじみてて怖かった。

読み終わった今は、ちょっと怖い冒険小説という感じがしている。

 

ミカエルはキリスト教では 「大天使ミカエル」として知られる。

大天使は天使の最高階級。

ルネサンス以降、右手に剣、左手に秤を手にした姿で描かれ、

武器と秤を扱う職業の守護者とされた。

現代では、兵士、警官、消防官、救急隊員の守護聖人になっている。

廃院となった修道院の大天使ミカエル。

タイトルの謎解きは一読すればばっちり!

 

さっそく前回読んだ「ふしぎなキリスト教」の内容が少し

役にたちました(*^-^*)

 

「ふしぎなキリスト教」を読みました

2、3日前から夕立ちするようになって、少し暑さがましに

なりましたが、それでも35℃以上の猛暑日

まだまだ気をつけないといけません。

お盆前からの酷暑で、ちょっと夏バテ気味です。

もう1日を過ごすのに精一杯で、他の用事が何もできない。

今週は通院や出かける用事もあるので、

ちょっとずつ動けるようにしないと・・・ 

 

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎×大澤真幸 著)を読みました。

1948年生まれの橋爪さんと1958年生まれの大澤さん、

二人の社会学者が対談形式で、日本人にとって不思議なキリスト教

やさしく解説した本です。

 

キリスト教だけでなく、イスラム教も仏教も私にとっては

謎と不思議だらけです。

考えてみたら、宗教についてしっかりと学んだことがありません。

宗教系の学校に通えば、宗教について学ぶ機会があるでしょうが、

それにしても「その」宗教のみでしょう。

宗教についてほとんど?な状態の日本人に向けて、

宗教の始まりから現在の状況まで丁寧に説明してもらえます。

 

表紙の絵は、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」

の一部分ですね。

真ん中がイエス・キリスト

向かって左側に6人、右側に6人、計12人の使徒が描かれています。

晩餐のメニューはパンと葡萄酒と言われています。

「あなたがたのうちの一人が、私を裏切ろうとしている」と

エスに言われて、使徒たちが戦々恐々としている聖書の一場面。

(マタイによる福音書

使徒たちの表情を読むのが私なんかはおもしろいのですが、

キリスト教徒にとっては単にそれだけではないのですね。

 

入門書とはいえ、そこそこ読むのは難しかったです。

でも少しは理解できた気もする。(するだけ)

これからの読書に活かせたらいいなと思います。

 

「コミさんほのぼの路線バスの旅」を読みました

今日からお盆明けの平日ですが、うちには昨日と変わらず

旦那さんも息子も居ます・・・

夏休みが短くなり、早くも2学期が始まった学校もあるようです。

甲子園の高校野球交流試合も今日で終了。

いつもと違う夏休みが終わろうとしています。 

 

コミさんほのぼの路線バスの旅 単行本

「コミさんほのぼの路線バスの旅」(田中小実昌 著)を読みました。

7/4の毎日新聞の書評欄で紹介された本です。

(紹介されたのは文庫化された中公文庫版。

 私が読んだのは図書館にあった単行本)

 

田中小実昌さんをご存知ですか?

私は若い頃テレビで拝見したことがあります。

この表紙のイラスト通り、お地蔵さんみたな丸いお顔で、

ぽわ~んと抜けた独特の雰囲気がありました。

頭にちっちゃな毛糸の帽子をかぶっておられました。

1925年(大正14年)生まれ。戦地から復員後はさまざまな仕事を

経験されました。(この本にもところどころその経験が出てきます)

直木賞を受賞された作家、翻訳家でした。

2000年に74歳で亡くなられています。

 

コミさんがバス旅がお好きだったとは知りませんでした。

バス旅といえば、太川陽介さんと蛭子能収さんの番組「路線バスの旅」が

最近終了しました。

私はこの番組のファンで、初期から結構見ていましたが、

最近はバス路線が廃止され、路線バスで繋いでいくことが難しく

なってきました。

つながっていない部分は歩くことになり、年々その距離は長くなり・・・

ほぼ全国のバス路線を網羅できたことと、蛭子さんがお年なので

やむなく終了とのことでした。

 

この本でコミさんがバス旅をしたのは、1980年代から90年代で

結構バスが繋がっている。

時間の制限がなければ、コミさんのように、東京から鹿児島まで

路線バスで行けたのだ。

そのつながりざまを楽しむのもおもしろいし、

コミさん独特の風景描写がいい。

少し紹介。

 

小田原から熱海までのバスは、とってもいいバスだった。なにしろ、

このバスは、海のそばをはしる。東海道線の列車や新幹線では、

きれぎれにしか見れない海が、たっぷり、色あざやかに、バスの窓の

下に見える。

ぼくは海を見ると、たとえ東京の晴海埠頭みたいな、つまらない、

きたない海でも、海、海・・・と海とだきしめあっているような

気持になる。

ところが、この海は、海ぜんたいがラムネの水みたいに、うすあおく

透きとおり、波が岩にあたってくだけると、ラムネの泡みたいな

しろい泡がわきだし、それがおさまると、また陽をてりかえす、

うすあおい海の水になる。

 (「東海道中バス栗毛」より)

 

ひらがなの多いやわらかい文体。

それがぽわ~んとしたコミさんの雰囲気とも重なる。

 

昭和の作家、昭和に書かれた作品を読むと、

何気なく戦争について触れられていることが多かったように思う。

それで意識せずに戦争について知ったことも多かった。

戦後の作家がほとんどになり、意識しないと戦争について

知ることは難しくなってきた。

本書にも、ふっとこんな場面が登場する。

ひまわりの花がある。ヨーロッパ北部の広大なひまわり畑をおもいだす。

ひまわりの花が真っ黒に枯れて、それが見わたすかぎりつづき、

まるで、畑が空襲にでもあったみたいだった。

 (「山陽道から火の国へ」より)

 

あまり読まない分野の本でしたが、おもしろく読みました。