雨上がり。でも関東以東では今日が大雨のようです。
これからはまた雨の降り方に気をつけないといけない
季節になっていくなあと思ってます。
5月もそろそろ終わり。いよいよ蒸し暑い時期に
なりますね。🐌
「告解」(薬丸岳 著)を読みました。
帯には「贖罪の在り方に向き合い続けて・・・」とあります。
薬丸氏の作品の描くテーマのひとつです。
飲酒運転のうえ轢き逃げで、高齢女性を死なせてしまった
籬翔太(まがきしょうた)。
人を轢いた自覚があったこと、赤信号だったことを
隠したまま、4年10か月の実刑を受け入れたのだった。
このあと、翔太の服役の描写が全くないまま、
満期で出所を迎える翔太の場面になる。
この物語は、出所後の翔太とその家族、恋人、
被害女性の夫である法輪二三久(のりわふみひさ)と
その家族の関わりがメイン。
刑に服することで罪を償ったことにはならない。
そもそも罪は償うことができるものなのか。
「告解」は、キリスト教において、
罪の赦しを得るのに必要な儀礼や罪を告白する行為を
指すことば。
法律上の罪にならなくても、人間はふと嘘をついたり、
悪気はなくても人を傷つけたり、人を騙したり
してしまうことがある。
その延長上にある罪には、誰でも踏み込んでしまう
可能性があるといえる。
贖罪の一歩は、まず自分の犯した行為を認めること。
まずはそこからなのだと思いました。