もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「江國香織童話集」を読みました

2月になりました。7日が期限の緊急事態宣言もどうも延期の

見通しです。

延期は予想通りですが、各種の制限もそのままなのか気になります。

時短じゃなく休業要請になったら、やっぱり困るなあ。

 

ステイホームの日常が今年もしばらく続きそうだから、

何か家でできることを探したいと思っていました。

初めは通信講座がいいかと思いました。

資料を見るところまででストップしています。

次はゲーム機を買おうかと思いました。

フィットネス運動ができるソフトを付けて・・・

これもゲームをいろいろ検索して、動画も見て、目が疲れました。

今はパッチワークのキルトづくりにまた燃えています。

 

江國香織童話集

江國香織童話集」(江國香織 著)を読みました。

この中に収録された「南ヶ原団地A号棟」が

「1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作」

に入っています。 ↓

1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

 前に登場した「晴れた空の下で」も収録されていて、

この本1冊で江國作品はコンプリートできたことに気づきました。

でも、前回の「女がそれを食べるとき」もおもしろかったので

そんな回り道もいいか。

 

この短編集には、現実と夢、現実と想像のどちらでもない、

どちらにも属する、そんなあいまいな世界を描いた短いお話が

詰まっています。

 

「 南ヶ原団地A号棟」は3人の小学4年生の作文から成るお話。

加奈子ちゃんはちょっと太っていて、お母さんが体重管理のため、

カロリー計算をして完璧な食事を作ってくれます。でも、

おやつも勝手に食べることができず不満をもっています。

同じようにぽっちゃりしているのに、好きなものを自由に

食べさせてもらえる、れいこちゃんを羨ましく思っています。

れいこちゃんは、仕事で忙しく手作りのご飯を作ってくれない

お母さんに不満をもっています。冷凍食品やできあいのおかずじゃなく、

手の込んだお料理を作ってもらえて、専業主婦のお母さんをもつ

加藤くんを羨ましく思っています。

加藤くんは、お料理が趣味で新しい料理の味見をたびたびさせられる

お母さんに不満をもっています。

体に必要な栄養をとるためなんだから、効率的な食事を作って

くれる理知的なお母さんがいる○○ちゃんを羨ましく思っています。

 

こんな感じのオチです。(笑)

不満と羨望ってウラオモテなんですね~

私みたいなお母さんでも、ま、いいか。