今週の初めから背中が痛いなと思っていたら、なんかプツプツできてきて、医者に診てもらったら「帯状疱疹」でした。
抗ウイルス薬があるので、早めに薬を飲めば、痛みが続く後遺症もないと言われています。
「帯状疱疹」になったのは2回目。前回は40代のときだったと思います。
水疱瘡に罹ったことのある人は体内にウイルスを持っていて、体力や免疫が落ちているときに体内のウイルスが活性化することで起こるそうです。
今回は、疱疹の部分の表面が痛痒く、疱疹の場所以外にも神経痛のような痛みがビリっと走ります。何もできないというしんどさはありませんが、不快で辛いです。
体の免疫が落ちているのは確かなので、無理せずおとなしく過ごしていますが、年末なので・・・何もできないのはちょっと・・・
今年は病気続きで嫌になります。年をとったということかな(^^ゞ
お正月は元気で迎えられるように、養生することにします(^^)/
「ポアロのクリスマス」(アガサ・クリスティー 著/村上啓夫 訳)を読みました。
クリスマスにちなんだ(?)物語であり、ミステリーの密室ものでもあるので、手に取りました。
私立探偵エルキュール・ポワロは、クリスマス休暇をミドルシャー州警察部長のジョンスン大佐と過ごしていた。そこへ、ゴーストン館(ホール)で、殺人事件が発生したと知らせが入る。ゴーストン館の主、シメオン・リーが喉を切られて亡くなっていたが、部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされていた。館にはクリスマスに呼び寄せられた一族が集まっていた。殺人犯はこの一族の中にいるのかー
「(前略)これは家族的事件ですよ。そこには血の中にはたらく毒素ー深く根ざした、内在的なものがある。憎悪と熟知があるように思う・・・」
(「ポアロのクリスマス」より)
クリスマスに殺人事件だなんて縁起でもないし、兄弟たちの鬱屈した思いや嫉妬も生々しく描かれている。父親を殺した疑いをお互いに持ち、険悪なクリスマスになってしまう。
しかし、こんな思いもラストは救われる。12月28日に一族は館を離れるが、そのときのやりとりがそれまでの殺伐とした気分を温めてくれる。このへんがクリスティーらしいなと思った。
密室のトリックはちょっと緩め。ドアの鍵は閉まっていたが、外からも閉められるタイプ。部屋の窓も1か所は下の方が開いていた。(人間が通れる幅ではない)
犯人探しのトリックは・・・映像作品(ドラマや映画など)には向かない感じ。会話につられてサクサク読み進めちゃうので、人物描写や風景描写をしっかり読んでないとやられてしまう。
日本でもお盆や正月のしきたりが形骸化しつつあると聞くが、外国のクリスマス行事はどうなんだろうという話を家族でしたとき、「もう本格的な暖炉のある家も少ないだろう」という話がでた。
殺された館の主リー氏の部屋には立派な暖炉があった。やっぱりサンタクロースが入るには暖炉と煙突がないとね🎅
ポアロがクリスマス休暇を過ごしていたジョンスン大佐の部屋にも暖炉があり、大佐のお気に入りだ。
「いつも言うようにー薪の火ほどいいものはないな」
エルキュール・ポワロは首すじにすきま風を感じてひとり思った。
「わたしはーあくまでセントラル・ヒーティングだ・・・」
(「ポアロのクリスマス」より)
うふふふふ💖