もりっちゃんのゆるブログ

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「緑衣の鬼」を読みました

緑衣の鬼 (江戸川乱歩文庫)

「緑衣の鬼」(江戸川乱歩 著)を読みました。

ちょっと恐ろし気な表紙のシリーズ2作目です。

 

探偵作家の大江白虹(おおえはっこう)と新聞記者の折口幸吉は、夜の銀座で巨大な影に襲われていた笹本芳枝を助ける。翌日折本が笹本家を訪れ芳枝の夫である静雄が殺されているのを発見するが、のち死体は消失してしまう。一方、芳枝はトランクに詰め込まれた姿でホテルで救出される。

(「緑衣の鬼」あらすじより)

 

「緑衣の鬼」は少年探偵団シリーズで読んだことがあると思っていたけれど、「こんな話だっけ」と内容は全く忘れていた。

日常生活をしていて犯罪にぶち当たるなんてことはそうそうないはずだが、このシリーズではそんなふうに物語が始まってしまう。「名探偵コナン」みたいだ。

探偵作家の大江が立場上 探偵役を買って出るが、物語の半ばで本物(職業として)の探偵 乗杉龍平が登場。大阪弁で言うなら“けったいな”探偵だが、鋭い推理を働かせ・・・

 

ホラーな要素を除けば、犯人捜しは容易。なのに、乗杉探偵も言っているが、目立つ部分にとらわれて、肝心なところを見落としてしまう。

そのへんはさすがの乱歩だ。

 

次は、名探偵 明智小五郎が登場する「黄金仮面」の予定。