雨が上がって今日は蒸し暑くなっています。🌞
外ではマスクが暑くて辛くなってきました。
夏はこれからなのに・・・先が思いやられます(T_T)
京極夏彦著「今昔百鬼拾遺 河童」を読みました。
「今昔百鬼拾遺 鬼」でも書きましたが、この本も再読。
「~ 鬼」で事件を解決した呉美由紀ちゃんと中禅寺敦子さんが
今回も活躍します。
みなさんは河童と聞いてどんなイメージの生き物を思い浮かべますか?
体の色は?
体毛は? 毛むくじゃら? つるっとしている?
お皿と甲羅はある?
イラストを検索すると ↓
(無料イラストより)
こういうイメージの絵が多いです。
色は緑。体毛はなさそう。
頭のてっぺんにお皿(と言われるもの)があり、背中に甲羅が
ついてる。
私もこんなイメージを持っています。雑誌やテレビで見た
キャラクターのイメージが強いのでしょう。
このイメージとは別に、私は「黄桜」というお酒のCMで見た
河童も思い出しました。
この河童は(イラストはここに載せられないのですが、
黄桜ギャラリーで見ることができます)
ほとんど人間です。
頭のお皿の部分は髪の毛がハゲて、円形脱毛な感じです。
背中の甲羅の部分はきれいな模様を入れ墨している感じ。
色も男は茶色で女は色白。
体毛もなくすべすべな感じ。
この世のものでないモノのイメージは、こうやっていったん
絵になってしまうとなぜか固定されてしまうのですね~
青森、岩手あたりに「メドチ」「メドツ」と呼ばれる河童が
伝わっています。
その概要は
顔は猿に似ており、体の色は黒い。一見すると10歳ほどの
子どものようにも見えるが、時おり少女の姿となって
人間を誘惑し、水の中へ誘い込んで溺れさせようとする。
(ウイキペディアより)
私の持っている河童のイメージとは全然違う。
佐賀、宮崎など九州地方では「ひょうすえ」「ひょうすべ」
「ひょうすんぼ」と呼ばれる河童がいて、
鳴き声が「ヒョーヒョー」。
大変毛深く禿げ頭。
(ウイキペディアより)
絵を引いていて、それに描かれる河童は
体は蛙に近く、体毛はないように見える。
髪の毛がふさふさで頭頂に小さい禿げがある。
指の間に水かきがある。
顔はイタチに似てるかな。
これまた全然違うイメージ。
河童が池や川の近くに生息するイメージは共通しているでしょう。
千葉県を流れる夷隅川に次々と奇妙な水死体が浮かぶ。
遺体はすべてお尻の部分が丸出しになって発見されたという。
というわけで(?)、各章の書き出しが変に(笑)統一されています。
- 「何て品のないお話なのー」
- 「品性に欠ける話ですねえ」
- 「下品なお話ねー」
- 「品がない話をするなッー」
- 「下品な話ですか?」
- 「品のない話ですいませんね」
お話自体は、真面目なミステリー。
水の神様 水神を守るとされる河童は、お供え物のきゅうりが
好物だと言われている。
自分の名前がついたかっぱ巻き、河童は好きなのかしら?