もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「緑衣の女」を読みました

大雨でしたね☔

夜中に警報(大雨・洪水)が出たみたい。

全国的に大雨だったので、大きな地震があった能登地方も心配です。

コロナも5類になり、大型連休も終了。

これからは、大雨や暑さによる熱中症にも気をつけないと。

 

緑衣の女 エーレンデュル捜査官シリーズ (創元推理文庫)

「緑衣の女」(アーナルデュル・インドリダソン 著/柳沢由実子 訳)を読みました。

アイスランドレイキャビク警察捜査官エーレンデュルのシリーズ、「湿地」に続く4作目です。(1作目、2作目は未邦訳)

 

誕生日パーティー中の子どもが、近くの住宅建設地で人骨を発見したことから、事件は始まった。その人骨は非常に古いもので、戦中(1940年位)のことではないかと推測された。

エーレンデュルは、骨が発見された場所の近くにあったスグリの木に注目する。

今は跡形もないが、戦中、その付近にはサマーハウスや英軍・米軍のバラックがあったらしい。

手がかりが少ないなか、エーレンデュルたちは粘り強い捜査を開始する・・・

 

事件なのか、事故なのか、戦争中の埋葬だったのか。

明らかになる真相はつらく悲しいものだった。ミステリーなので、内容についてはこれくらいにしておこう。

エーレンデュルのプライベートはまだまだ悲惨な状況だが、これから少しずつ良い方向へ動けばいいなと思う。

 

さきほど書いたスグリの木。物語の中では成った実をジャムにするとあった。調べてみると、赤い実や黒い実など種類があるようだ。

 

最後に原題について。

アイスランド語では、“グラーヴァル湖”。

訳者の柳沢氏が訳したスウェーデン語版では、“緑衣の女”。

英語版では、“Silence of the Grave”、“墓の沈黙”。

柳沢氏はスウェーデン語版から訳されたのでそれに倣ったのだろう。

 

相変わらず長くややこしい固有名詞には難儀したが、登場人物や地名もだんだん馴染んでくる。シリーズもののありがたさだ。

続きがまだ図書館にあるので読もうと思っている。