平年並みの気温に戻りつつあります。
今年はラニーニャの年で寒い冬になると予想されていたのに、
ほんまかいな。
でも油断しないようにしないと。
11/18(水)に行った「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の記事、
続きです。
パンフレットからいくつか作品を紹介します。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年
ゴッホがアルル時代に描いた、花瓶に挿したひまわりの花は7点ある。
1点は焼失し、本作は現存する6点のうちのひとつ。
ひまわりを描いた目的は、芸術家の理想共同体の拠点となるはずだった
「黄色い家」を飾るため。
黄金色に輝くひまわりは、太陽と同じく、南仏アルルを象徴し、
ゴッホ自身の生命力の証ともなった。
キャンバスをはみ出して、黄色い光が展示室全体に広がる感じがしました。
ひまわりの茎がうねうねしていて、動き出しそう。
ひまわりは私の一番好きな花なので、感激しました。
ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》1670-72頃
17世紀末のそれなりに高い身分の洗練された女性が、豪華な自宅へ
訪問者を招き入れている所。
大理石の床や美しく飾られたヴァージナル、引かれたカーテン、
壁に掛かる金の額縁に入った絵からは、内装の豪華さがわかる。
女性の表情がなんともいえない。うれしいような物憂いような。
薄暗い部屋でブルーのドレスの色が際立つ。
クロード・モネ 《睡蓮の池》 1899年
モネは1893年自宅の庭に川から水をひいて池を作り、水面に睡蓮、
周りに柳の木を植え、日本風の太鼓橋を架けた。
池の水面、睡蓮、太鼓橋をモティーフに睡蓮の連作に取り組み、
1926年に没するまで継続した。
本作は睡蓮の初期連作のひとつ。
モネも大好きな画家。
近くで見て、離れてみて、また近くで見る。
何度見ても飽きない。
ピエール・オーギュスト・ルノワール 《劇場にて(初めてのお出かけ》 1876-77年
ルノワールは、産業と商業がめざましい発展を遂げるパリでの生活を
享受する人々を好んで描いた。最も理想的な素材としてルノワールが
選んだのは、若くて健康的で屈託のない娘たちであった。
初めて劇場に出かけて桟敷に座って熱心に舞台を眺める若い少女の
初々しい姿が主題となっている。
カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 1486年
天使ガブリエル(左端)がマリア(右端)に受胎告知
(神の子をみごもったことを知らせる)する場面。
ガブリエルが伴っているのは聖エミディウスで、このように受胎告知の
場面に「連れ」がいるのはまれ。
この絵は作者クリヴェッリが暮らした町アスコリ・ピチェーノの
アスコリ・ピチェーノは当時ローマ教皇領だったが、受胎告知の祝日
(3/25)に町の自治権が認められた。
聖エミディウスが手に持っているのは町の模型。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
本作品は、ホメロスの「オデュッセイア」の第9歌で語られる逸話を
描いたもの。
トロイア戦争からの帰途、一つめの巨人キュプロクスたちの住む島に
立ち寄ったオデュッセウスと部下たちは、巨人のひとりポリュフェモス
の洞窟に閉じ込められてしまう。オデュッセウスは知恵をめぐらせて
仲間とともにポリュフェモスの目を潰し、洞窟から脱出して船に戻る
ことができた。
ターナーは学生時代から好きな画家。
イギリスのどんよりした空や雲、空気まで描く、風景画家だ。
久しぶりにターナーの絵を見られただけでも大満足だった。
※引用部分は図録より抜粋
鑑賞後、グッズ売り場でお土産を物色。
混みあわないように、ここも人数制限され、順番が回ってくるまで
列に並びました。
図録と絵はがき、プラしおりを買いました。
美術館を出るとちょうど昼の12時でした。
もともとお弁当(おかずと果物のみ)を用意してきてたので、
コンビニでおにぎりを買い、堂島川沿いの遊歩道のベンチで食べました。
コロナの感染者が急増していたので、お店に入るのはやめたのでした。
感染者の状況がどうなっているか、先のことはわからないので、
旅行の予約や期日指定のチケットの購入は難しいと感じました。
今回は無理して出かけましたが、これからは感染が落ち着いているときに、
当日チケットで出かけられるところを探そうと思います。
まあしばらくは無理ですね。
今年もほぼ残り1か月。無事年が越せるように考えて大事に
過ごそうと思います。