もりっちゃんのゆるブログ

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鳥獣戯画とジャポニズム

今日は健康診断でした。
私にとっては健康診断ではなく、病気診断というか異常診断というか、
とても陰鬱な一日でした。
でも、ご飯がおいしく食べられる体をありがたく思っています。

昨日は、京都へ美術展を2か所見に行きました。
まず、京都国立博物館へ。
ここはしばらく改装中で、今までのオレンジの古い建物は「明治古都館」として
再デビュー。そのお隣に近代的な「平成知新館」がオープンしました。
おなじみの「明治古都館」の方で「国宝 鳥獣戯画高山寺」と題して
4年かけて修理された国宝「鳥獣人物戯画」が公開されました。

昨日は初日で、覚悟してでかけたものの、入場制限されており10:00頃着いて30分待ち・・・
それでも制限された分、中は比較的すいていた。
鳥獣戯画を守り伝えてきた京都栂尾の高山寺の貴重な文化財が、順番に展示されていて、
真ん中くらいにきた頃、
まるで銀行のATM前のような蛇行列が登場。
全然進まない。子どもは泣く。若い女の子は「ディズニーランドみたい」と言っている。
1時間近くくねくね並んで、やっと「鳥獣人物戯画 甲巻」を見た。
小さい絵巻だ。ウサギやカエルが水遊びや相撲、射的に興じる様子が描かれている有名なもの。
これが乙巻、丙巻、丁巻と続くので、どうなることかと思ったが、このくねくねは甲巻の展示のところだけだった。やれやれ・・・


これらの鳥獣戯画を、誰が何のために描いたのかはまだわかっていない。謎である。
でも、動物たちが表情豊かに可笑しく描かれていて、何度見ても飽きない。

もう1か所後に控えているのに、思いがけず時間をとってしまったので、
お土産は、図録と絵はがき、クリアファイルとあまり考えずに選んで、博物館をあとにした。

バスを乗り継いで、2か所目の京都市美術館へ。

ここでは、「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム印象派を魅了した日本の美」
が開催されている。

ポスターにもなっている、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」は
230×140㎝の大作で圧倒される。
そしてこの絵も1年かけて修復され、世界で日本が初公開となったもの。

モネ、ゴッホルノワールロートレック、マネ、ドガら西洋の芸術家の作品と、
彼らが影響を受けた浮世絵や日本画が並んで展示されていて、おもしろかった。
あのティファニー工房や、エミール・ガレも日本の影響を受けた作品を作っていて
びっくりした。

ここでも、図録、絵はがき、猫のしおりをお土産にして美術館を出た。
秋の京都は、まさに国際観光都市になる。バスに乗っても電車に乗っても、
マクドに入っても隣にいるのは外国人だ。いや、私が外国人なのか・・・?

たっぷり芸術の秋を楽しんで、またこれからがんばろうと思ったのでした。