もりっちゃんのゆるブログ

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「ローマ帽子の秘密」を読みました

台風16号は関東に暴風と大雨をもたらしました。

関西も距離は離れていたのに、北風が強かったです。

今回のコースが少し西に振っていたら直撃でしたから、

10月の台風は気をつけないといけません。

このあとしばらくいいお天気が続きそうです。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置も10月から全面解除。

特に解除になったからといって、変わることは別にないのですが、

気分的には少し明るいです。✨

 

ローマ帽子の秘密 (角川文庫)

「ローマ帽子の秘密」(エラリー・クイーン 著/越前敏弥・

青木創 訳)を読みました。

 

エラリー・クイーンの国名シリーズ、新訳が出たのをきっかけに

何年か前、角川文庫で全10巻揃えました。

表紙が気障なエラリーのイラストで、ちょっとにやけてしまいます(笑)

思い立って、国名シリーズをいちから読んでいくことにしました。

1巻めは「ローマ帽子の秘密」、原題「The Roman Hat Mystery」です。

 

舞台はアメリカ、ニューヨーク。

ブロードウェイの「ローマ劇場」で、上演中に男性が毒殺された遺体で

発見されました。

男性は、悪徳弁護士として知られるモンティ・フィールド。

男性が毒殺されたと考えられる時間以降、劇場の外へ出た人物はいない。

犯人は、遺体発見時、劇場内にいた人物ということになる。

殺されたフィールド氏は、生きているところを目撃されたとき

シルクハットを被っていたのに、現場にはなかった。

観客の身体検査をしても、劇場の中を捜索しても見つからない。

 

このシリーズの謎を解くのは、ニューヨーク市警のクイーン警視、

リチャード・クイーンと、

警視の息子で推理作家のエラリー・クイーンの父子です。

この父子は若い召使、ジューナと3人で暮らしています。

男3人の暮らしぶりも微笑ましく、それも魅力のひとつです。

 

ちなみに、この作品は作家エラリー・クイーンのデビュー作。

1929年、今から92年前のことです。あと8年で100年前になりますね。

当時覆面作家でしたが、その正体は、マンフレッド・リーと

フレデリック・ダネイの従兄弟同士のふたりでした。

 

エラリー・クイーンの著作でお決まりなのが、

物語の終盤に置かれる「読者への挑戦状」です。

ここまでで謎を解き明かす情報はすべて述べられているから、

“誰がどのようにしてモンティ・フィールドを殺したか”

に答えられるはずだ! と挑戦される。

まあ私なんかに答えられるわけがない。答えられたこともない。

それでもドキドキはする。

登場人物紹介を確認して、ちょっと予想はしてみる。

根拠はない。なんとなく怪しい(笑)というだけ。

でも、珍しくこの作品では当たった\(^o^)/

 

次作は「フランス白粉の秘密」。