もりっちゃんのゆるブログ

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4人組おとなの遠足 2024夏 「大塚国際美術館」⑥

6/20に行った大塚国際美術館ツアー、その6です。

ずっと絵画の紹介ばかりなので、飽きてこられたと思いますm(_ _)m   しんどいかたはどうぞ飛ばしてくださいね(^_^)/

 

B1フロアに上がってきました⤴

 

B1フロア

まずは今回楽しみにしていたゴヤの作品。

「1808年5月2日:エジプト人親衛隊との戦闘」 フランシスコ・デ・ゴヤ


1802年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺」 フランシスコ・デ・ゴヤ

 

楽しみにしていたって、戦争の絵なの?って。はい、そうです。

世界史の資料集くらいでしか見たことがない作品でした。

当時ヨーロッパはナポレオンの帝政時代で、スペインはナポレオンの兄が王位につき、フランスの衛星国のようになっていました。そのフランスにスペインの民衆が反乱を起こしたのです。

ゴヤは暗くて怖い絵を多く描きましたが、世界は決して美しくはないという主張を感じます。

 

「裸のマハ」 フランシスコ・デ・ゴヤ

 

「着衣のマハ」 フランシスコ・デ・ゴヤ

 

女神ではない女性の裸体を描いたということで、ゴヤは何度も裁判所に呼ばれたそうです。絵のモデルも、不倫の相手(公爵夫人)とも言われ、なかなかスキャンダラスな作品です。

 

ここはゴヤの家が再現されています。ゴヤは食堂やサロンの壁に「黒い絵」と呼ばれる暗く激しい絵を描きました。ナポレオン戦争の惨禍でスペインに反動の嵐が吹き荒れ、やがてゴヤはフランスへ亡命するのです。

 

「食事をする二老人」

 

「二人の老人」

 

「我が子を食らうサトゥルヌス」

 

ゴヤの思いが伝わり、冷たい汗が流れました。友人たちは「怖い」と言ってました。

 

ここからは明るいです。

ゴッホの「7つのヒマワリ」コーナー。

 

花瓶に入った形のヒマワリは、1888年に移り住んだ南フランスのアルル時代に7点描かれています。ゴッホにとってヒマワリは、太陽と光の象徴であったようです。

その7点がすべて見られました。

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1888年  個人蔵

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1888年  焼失

何と「ヒマワリ」は日本、それも芦屋にあったのですね。でも空襲で焼けてしまいました💧 その幻のヒマワリを再現したものです。濃い青の背景が印象的です。

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1888年  ノイエ・ピナコデーク  (ミュンヘン

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ 1888年 ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1889年 SOMPO美術館(東京)

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1889年 フィラデルフィア美術館

 

「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ  1889年  ゴッホ美術館(アムステルダム

 

7つ揃うと圧巻です。

夢中で写真を撮っていた私を友人がカメラに収めていました。

肩にかけているバッグはゴッホの「ヒマワリ」。知らない人に何度か「ここのショップで買ったのですか?」と聞かれましたが、これは、両親が以前イギリスに旅行した時のお土産で、ロンドンのナショナル・ギャラリーで買ったそうです。4番目がナショナル・ギャラリーの「ヒマワリ」ですね。私自身はイギリスへ行ったことはありません。

 

夜のカフェテラス」 フィンセント・ファン・ゴッホ

 

今年の3月から展示された新作です。やっぱりいいですね~ 星の瞬きがなんともいえません。ゴッホらしい色でいっぱいです。

 

「ぶらんこ」 ジャン・オノレ・フラゴナール

 

木々の間から差し込む日の光がスポットライトのようです。

 

「ヴァティカンから眺めたローマ風景」 ウィリアム・ターナー

 

「戦艦テレメール」 ウィリアム・ターナー

 

ターナーはイギリスの風景画家ですが、昔から好きで、どこか日本的な印象も受けるのです。「もののあはれ」みたいな。

 

「平和:海葬」 ウィリアム・ターナー

 

「雨、蒸気、速力:グレート・ウェスタン鉄道」 ウィリアム・ターナー

 

 

「レカミエ夫人の肖像」 ジャック=ルイ・ダヴィッド

 

ナポレオンが当時の社交界の花レカミエ夫人を愛人にしようとして、ダヴィッドに描かせた作品で、未完らしいのですが、あんまりそうは見えません。

 

「泉」 ドミニック・アングル

 

「ヴァルパンソンの浴女」 ドミニック・アングル

 

「トルコ風呂」 ドミニック・アングル

 

裸ばかりですみません💦 でもね、きれいですよね。

 

「アモルとプシュケ」 フランソワ・ジェラール

 

この作品も昔から好きです。純粋な愛が漂っています。(*ノωノ)

アモルとプシュケの話(ギリシア神話)は、興味のある方は検索してみてください。

 

民衆を導く自由の女神」 ウジェーヌ・ドラクロワ

 

1830年七月革命に想を得た作品。ウイーン会議で王政復古したフランスですが、シャルル10世絶対王政に転換し、不満を高めたパリの市民が武装蜂起しました。

中央の女性は特定の人物ではなく、「自由」の象徴だそうです。

 

「キオス島の虐殺」 ウジェーヌ・ドラクロワ

 

ギリシア独立戦争(1821~29)を描いた作品。オスマン帝国支配下にあったギリシアが独立を求めて蜂起したが、オスマン軍も過酷な鎮圧を行った。一般住民も多く犠牲になりました。

 

「アプルモンの樫の木」 テオドール・ルソー

 

どっしりとした存在感のある樫の木。でも不思議と圧迫感がありません。木陰で牛たちが休んでいます。

 

さて、次回は人気の印象派の作品群の紹介です。✋ 興味のある方はお楽しみに。