「消人屋敷の殺人」(深木章子 著)を読みました。
東京から車で5時間のQ半島にある軽磐(かるいわ)岬の突端に建つ消人屋敷。
明治の初め、この屋敷から20人近くの人間が煙のように消失したことからそう呼ばれている。
さて、現代。大学生の幸田真由里は、連絡のとれなくなった兄を探して、同じように弟を探す新城誠と共に、大雨の中 消人屋敷を訪ねるが・・・
行方不明になった親族を探す謎解きと、もうひとつトリックが隠れている作品。
そのトリックは半ばくらいで見当がつくが、それでもストーリーがおもしろくて最後まで読ませる作品だ。
ただ、せっかく明治時代の伝説から始めたのに、うまく回収されていないのが残念。
生き残った少女はどうなったのか、わからないままだ。
(私の読みが浅いのかもしれないが)
ただでさえ高所恐怖症なので、こんな断崖絶壁にある屋敷に私はとても住むことはできない。それだけは確か。(笑)