もりっちゃんのゆるブログ

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「秘密」(下)を読みました

冷たい雨の日。寒かった~~🌂

 

秘密〈下〉 (創元推理文庫)

「秘密」(下)(ケイト・モートン 著/青木純子 訳)を読みました。

 

薄皮を剝ぐように、ローレルの目撃した事件の真相、死んだ男と母との関係などが明らかになっていく。本当に少しずつだ。

ローレルと姉妹たちは母親を実家に戻し、交代で世話をしながら最期のひとときを過ごす。

秘密というのは秘密のままにしておくのが難しい。秘密は心の被膜ぎりぎりのところに身を潜めていて、それを抱える人の決意にひび割れを見つけるや、そこからいきなり這い出してくるのだ。

(「秘密」(下)“第Ⅳ部 ドロシー”より)

 

真相はある意味どんでん返しで、ある意味しっくりくるものだった。

上巻で感じていた違和感の正体ともいえる。

ローレルは真相を知ったことで、今までよりももっと母親を愛することができたと思う。

 

大きな戦争の後、人生が変わってしまった人は多いだろう。しかし、ほとんどの人がそれを契機に新たな人生を苦労しながら生きなおしていったのだろうと思う。この物語は戦争に翻弄された人々の再生の物語だと感じた。

 

ケイト・モートン作品はこれで卒業。

さて、次は何を読むかー