先月末に夫が退職し、12月に入ってからもうお正月のような
毎日・・・
できるだけ今までのペースを続けたかったけれど、
そううまくはいきません。
少しずつ新しいペースを作っていかないと仕方ないですね。
コロナの後遺症のほうは、私と息子はほぼ元通りに。
旦那さんはまだ咳や声が出にくかったり、いろいろ変な症状が
残っています。
これは時間をかけるしかないなと思っています。
山田蘭 訳)を読みました。
下巻が手元に届くまで3日ほどかかってしまい、
自分の記憶力の短さを感じる読書でした・・・(^^ゞ
タイトルの「ヨルガオ」は、原題にもある通り、
MOONFLOWER、夜に咲く花。
ヒルガオ科の花で、かんぴょうのもとになるウリ科の夕顔とは
別の種になる。
事件現場となったホテル、《ブランロウ・ホール》には、
“ヨルガオ棟”が増築されていて、タイトルはそこから採られている。
今作も「カササギ殺人事件」と同じく、
作中の『愚行の代償』が単独の作品としてもおもしろかったし、
私の好みだ。
アティカス・ピュント、やっぱりいいです💛
自殺を図ろうとする女性に対して説得を試みる場面。
あなたはいま、ひどく不幸せなのですね。そのことは、
わたしにもわかります。でも、どうか信じていただけませんか、
いまがどれほどひどい状況に思えても、明日が来ることを
受け入れさえすれば、しだいに風向きは楽になるのですよ。
それが世の理(ことわり)というものなのです。(後略)」
(「ヨルガオ殺人事件」(下)より)
壮絶な人生を送ってきたからこその説得力がある。
ただ、今回珍しく外側の事件(スーザンが解決する2008年と
2016年の事件)、作中作『愚行の代償』(アティカス・ピュントが
解決する1952年の事件)のどちらとも、私は犯人がわかり正解だった。
これはうれしいけれども残念なことだ。
意外性がない・・・
でも、それほど正統でフェアな作品だといえる。
だから、謎解きの部分より、前回書いたスーザンと妹
ケイティの関係や、スーザンと婚約者の成り行きなど、
脇の話を楽しんだ気がする。
ピュントの新作はまだ出ていない。
もうひとつのシリーズ、ホーソーンの新作が残っているので、
それを読んでひとまずホロヴィッツ作品は終わり。
そろそろ翻訳ものから抜けたいけれど、
なんだか続いてしまっています。
とうとうイギリスの地図をネットで探してプリントしました。
州や都市の名前と位置関係がわからないからです。
知らない土地を想像しながら読むのは楽しいです。(*^^)v