もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「ヨルガオ殺人事件」(下)を読みました

先月末に夫が退職し、12月に入ってからもうお正月のような

毎日・・・

できるだけ今までのペースを続けたかったけれど、

そううまくはいきません。

少しずつ新しいペースを作っていかないと仕方ないですね。

 

コロナの後遺症のほうは、私と息子はほぼ元通りに。

旦那さんはまだ咳や声が出にくかったり、いろいろ変な症状が

残っています。

これは時間をかけるしかないなと思っています。

 

ヨルガオ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)

「ヨルガオ殺人事件」(下)(アンソニーホロヴィッツ 著/

山田蘭 訳)を読みました。

下巻が手元に届くまで3日ほどかかってしまい、

自分の記憶力の短さを感じる読書でした・・・(^^ゞ

moricchan24.hatenablog.com

 

タイトルの「ヨルガオ」は、原題にもある通り、

MOONFLOWER、夜に咲く花。

ヒルガオ科の花で、かんぴょうのもとになるウリ科の夕顔とは

別の種になる。

事件現場となったホテル、《ブランロウ・ホール》には、

“ヨルガオ棟”が増築されていて、タイトルはそこから採られている。

 

今作も「カササギ殺人事件」と同じく、

作中の『愚行の代償』が単独の作品としてもおもしろかったし、

私の好みだ。

アティカス・ピュント、やっぱりいいです💛

自殺を図ろうとする女性に対して説得を試みる場面。

あなたはいま、ひどく不幸せなのですね。そのことは、

わたしにもわかります。でも、どうか信じていただけませんか、

いまがどれほどひどい状況に思えても、明日が来ることを

受け入れさえすれば、しだいに風向きは楽になるのですよ。

それが世の理(ことわり)というものなのです。(後略)」

(「ヨルガオ殺人事件」(下)より)

ユダヤギリシア人としてドイツで生きてきたピュント。

壮絶な人生を送ってきたからこその説得力がある。

 

ただ、今回珍しく外側の事件(スーザンが解決する2008年と

2016年の事件)、作中作『愚行の代償』(アティカス・ピュントが

解決する1952年の事件)のどちらとも、私は犯人がわかり正解だった。

これはうれしいけれども残念なことだ。

意外性がない・・・

でも、それほど正統でフェアな作品だといえる。

 

だから、謎解きの部分より、前回書いたスーザンと妹

ケイティの関係や、スーザンと婚約者の成り行きなど、

脇の話を楽しんだ気がする。

ピュントの新作はまだ出ていない。

もうひとつのシリーズ、ホーソーンの新作が残っているので、

それを読んでひとまずホロヴィッツ作品は終わり。

 

そろそろ翻訳ものから抜けたいけれど、

なんだか続いてしまっています。

とうとうイギリスの地図をネットで探してプリントしました。

州や都市の名前と位置関係がわからないからです。

知らない土地を想像しながら読むのは楽しいです。(*^^)v