今日は地域のフリーマーケットが開催されました。
去年、おととしは中止だったので3年ぶりです。
私は体調がいまひとつで遠くから見るだけでしたが、
街が賑やかになるのはうれしいことです。
「きわこのこと」(まさきとしか 著)を読みました。
まさきとしか氏の作品は、「完璧な母親」「ゆりかごに聞く」
「あの日、君は何をした」に続き4作目です。
ひらがなばかりのタイトルで、一見 ん?と思いますが、
「貴和子」という名の女性について、
5件の事件から探っていく内容。
子ども時代の貴和子。
中学・高校時代の貴和子。
結婚した貴和子。
そして殺された貴和子。
いろんな貴和子が登場する。
でも、関わったとはいえすべて他人から見た貴和子で、
貴和子自身はどう思っていたのか、
その胸のうちはわからない。
一番最後に出てくる新聞記事の意味がよくわからず、
ネット検索をし、いくつか“説”を読んだ。
「再読してもわからない」と書いている人も結構いた。
不幸な女性であることは間違いない。
不幸が不幸を呼ぶというか、悪い方に物事が転がってしまう。
苦い印象が残る作品だった。
ちなみに文庫版では改題されているそうだ。