もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「自由研究には向かない殺人」を読みました

台風14号は、方向を変えるまでに時間がかかり、

予想よりも接近が遅れました。

暴風はちょうど夜だったので、「びゅう~~」という

風の音に怯えながら過ごしました。

恐れていた停電もなく無事通り過ぎてくれました。

でも、九州・中国・四国地方では被害も出て、いまだ

停電が復旧していないところもあります。

お見舞い申し上げます。

 

台風が去ってから涼しくなり、だいぶ体が楽になりました。

でも今だけで、また暑さが戻るそうです・・・・(-ω-;)

無理せずに過ごしたいです。

 

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

「自由研究には向かない殺人」(ホリー・ジャクソン 著/

服部京子 訳)を読みました。

 

2022年本屋大賞 翻訳小説部門第2位に選ばれた

ベストセラー本。

本猿さんのブログ記事を読んでからすぐ図書館で予約したけれど、

人気本でなかなか順番が回ってこない。

本屋さんで平積みを見るたびに、読みたい気持ちが高まり、

とうとうこの夏、続編(「優等生は探偵に向かない」)まで

出てしまった。

も~う、我慢できない!

図書館の予約はキャンセル。続編と共に購入することに。

創元推理文庫2冊は痛い(>_<))

 

期待通り、大満足の内容だった。

作者は、YA(ヤング・アダルト)向けに書いたようだが、

私のようなオバサンでも夢中になれた。

深刻になりがちな題材を、実に軽快なタッチで描いている。

あらすじは、文庫の紹介文を引用する。

 

高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた

17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の

少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。

その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、

無実を証明するために、自由研究を口実に関係者に

インタビューする。

だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて・・・

 

ピップはジャーナリストになるためケンブリッジを目指す

才女だが、

彼女の好奇心と行動力は、岡本太郎並みに爆発している。

「ちょっと大丈夫?」と声をかけたくなるほどだ。

でも、気がついたら同じように興奮している自分がいた。

(私の好奇心と行動力は10代で止まっているのだろう)

 

高校生が失踪事件の洗い直しなんて、現実味がないと

思われるかもしれないが、情報公開制度や、なんといっても

ネットの情報は侮れない。

秘密を守ることは現代の方が難しいかもしれない。

 

ピップの自由研究の作業記録を丹念に読めば、

きちんと伏線があり、仕掛けが施されている。

あっと驚く真相も、後から思えば納得でき、

あっぱれというしかない。

 

ミステリーとして楽しめ、もちろんLOVE面もほんのり💛

内容についてはネタバレを避ける意味でもこのへんで。

ひとつだけ。

舞台となるイギリスの小さな町、リトル・キルトンに

暮らすピップの家族の様子がいい。

みんなでお茶を飲んだり、ビデオを見たり。

年の離れた弟のジョシュはかわいいし。

それぞれが自立しながら繋がっている。

辛くて受け入れがたい現実も、正面から受け止めなければ

未来は開かれないのだと教えてもらえる。

 

続編「優等生は探偵に向かない」を続けて読みます(^^)/