もりっちゃんのゆるブログ

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「特別展 絶景!滑稽!名所百景!」

晴れの日と雨の日が交互にやってきます🌞☔

昨日はまだ午前中小雨が続いていましたが、

大阪歴史博物館で開催中の「特別展 浮世絵師たちが描く

絶景!滑稽!なにわ百景!」へ出かけました。

 

何度も行きましたが、奇妙な建物。

 

主に江戸時代の浮世絵師が描いた大阪(大坂)の名所を

紹介しています。

展示の撮影は不可でしたので、パネルを撮影しました。

 

大阪は川の町なので、架けられた橋の絵が多かったですね。

その川沿いに置かれた米市や雑喉場魚市の様子。

寺社も多かったです。

四天王寺住吉大社、生玉神社など。

「浪速百景」が100枚全部展示されますが、期間ごとに

展示が変わるため一度に全部は見られません💦

その「浪速百景」に合わせるように、

「滑稽浪花名所」というシリーズが全50品展示

されていました(これも期間内入れ替え)

名所(と呼ばれるところ)で起こったハプニングを

絵にしています。

落馬してしまった、

魚市場で蛸が墨を吹いた、

雪ですべった、

川遊びをしていて川に落ちた、

など、当人には笑い事ではないのですが、

傍から見るとくすっと笑ってしまう場面が集まっています。

ただ、展示の説明にもありましたが、

歴史上差別されていた人々を描いている作品もありました。

主催者からは、歴史の事実として知り、その背景を

考えるようにしてほしいとのことでした。

今ならギャグ漫画に近いかもしれませんが、

お笑い界も、人を貶めるような表現はよくない

風潮になってきています。

「笑い」の境界線みたいなものを考えると、

なかなか難しいです。

 

それと少しだけ、鳥羽絵と耳鳥斎の絵がありました。

どちらも私の好きな「戯画」の分野でうれしかったです。

耳鳥斎の「地獄図巻」は何度か見ましたが、

何度見ても飽きない。

“地獄に落ちたら、こんな責め苦があるんですよー”

という絵なんですが、

あんまり怖くないんですよね~

責める側の鬼の表情もそんなに怖くない。

いや、待てよ。

こんな顔で責められるほうが実は怖いのかも・・・

と毎回思います。

もうだいぶ前になりますが、

ある展覧会(何かも忘れましたが浮世絵でした)で、

拷問や処刑のシーンを集めたコーナーがあり、

そこは映画でいうPG12指定でした。

さすがにとても恐ろしい絵ばかりで、

大人でもそそくさと帰りたくなるくらいでした。

何だか悪いものを観ているような気になりました。

耳鳥斎の描く地獄には、そういう怖さはないのです。

でも、歴史資料としての意味もある絵を観るときは、

PGのG、ガイダンスが誰にも必要だなと思いました。

 

次回、まだ少し続きを書きます。(^^)/