もりっちゃんのゆるブログ

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「誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち」を読みました

木々の葉っぱが落ちてきて、鳥の観察によい季節になりました。

鳴き声が聞こえたら、ちょっと姿を探してみてくださいね。

 

誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち

誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち」(岡部聡 著)を

読みました。

今年(2021年)5月8日(土)に毎日新聞書評欄「今週の本棚」で

紹介されました。

書評を書かれたのは、中村桂子氏。中村さんの紹介する本は

自然や生物に関するものが多く、毎回興味をそそられます。

 

本書の著者 岡部さんは、私の大好きな番組、NHKダーウィンが来た!」

のプロデューサーで、長くNHKの自然番組を作ってこられたかた。

テレビの番組内で撮影の苦労話を見せるのは好きではないと、

岡部さんは「あとがき」に書いておられる。

映像の背景に何があろうと、見ている人には関係ないと

考えているからだ。ただ、それはテレビでの話。

この本では、番組では見えない撮影の裏話的なことを書いてみた。

(「誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち」“あとがき”より)

 

また、テレビと本の違いについて、

テレビ番組は本と違って、ページをめくり返すことが

できないので、わかりやすさが求められる。科学的には

事実だと証明できないことや、個人的な想像や感傷などは、

制限されるのは仕方のないことだ。

でも、やはり自然の中には、映像や科学的事実だけでは

伝えきれない、神秘の領域が存在する。そこにこそ、

自然や生きものの本質がある気がしてならない。

(「誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち」“まえがき”より)

と書かれている。

 

登場する生きものは以下の通り。

・ハンドウイルカ

・コペラ・アーノルディ

・ヒムネオオハシ

・クモザルとホエザル

・タテガミオオカミ

ジンベエザメ

オオアリクイ

・インドのトラ

ボルネオゾウ

フサオマキザル

フローレス原人

・オランウータン

スリランカのゾウ

ピラルク

どの生きものも表紙に描かれています。

(あ、帯で見えない部分が・・・)

 

子どもの頃から動物(野生動物)のテレビ番組が好きだった。

民放でやっていた「野生の王国」を覚えている。

今はペット動物の番組はあるが、野生動物の番組はNHK以外は

ほぼない。

インターネットの普及で、いつでもどこでも世界の様子を

見ることができるし、ニーズがないのかもしれない。

制作費もかなり高いのだろう。

でも、テレビは今でも一番身近なメディア媒体だし、

自分(人間)が地球に生きる生きものの一部だと思える

貴重な機会だと思うので残念だ。