今、「ラジオ深夜便」の聞き逃しを聞きながら書いています。
21日(火)の11:00~の「虫愛ずるムッシュウ」。
読んでいる最中の「ファーブル昆虫記」の訳者、奥本大三郎さんの
お話でした。
奥本さんは本業(?)はフランス文学者ですが、
私は虫好きの先生として昔から知っていました。
今回はコルシカ島にいるコルシカキアゲハを見に行ったお話が
メインのはずでしたが、コルシカの歴史みたいな話の方が
多かったかな。
「白日」(月村了衞(つきむらりょうえ) 著)を読みました。
2020年11月発行の新しい本です。
読んだことのない作家でしたが、図書館の棚で見て借りました。
出版社で課長職にある秋吉孝輔(あきよしこうすけ)は、
上司である局長の梶原の息子がビルから転落死したことを知る。
梶原とは家族ぐるみの付き合いをしていた。
事故なのか事件なのか、自殺なのか。
こんな始まりなのでミステリーかと思いましたが、
違いました。
会社、組織の中の派閥、権力争い。
誰が味方で誰が敵なのか。
まるで政治の世界のような騙し合い。
個人の誇りを捨てずに組織で働いていくには・・・
そんなことがテーマでした。
私はあまり読まない分野でした。
転落死の真相は明らかになります。
その過程は予想通りなかなか辛いものでした。