今日は雨模様で少しムシムシします。
でもひと頃に比べるとずいぶん過ごしやすくなりました。
「検事の信義」(柚月裕子 著)を読みました。
「検事の本懐」、「検事の死命」に続き、「最後の証人」を含めると
検事佐方貞人シリーズ4作目になります。
・裁きを望む
・恨みを刻む
・正義を質す
・信義を守る
の4編が入っています。
ドラマの原作になったものも含まれていました。
佐方検事と増田事務官は、刑事部から公判部へ異動になっている。
刑事部と公判部の違いは作中に説明がある。
刑事部は、警察から送致されてきた案件について、起訴か
不起訴かを決める部署で、公判部はその名のとおり、裁判に
出廷し、被告人に適当と見込まれる刑罰を要求するのが責務だ。
(「検事の信義」“信義を守る”より)
佐方は警察で調べを尽くした事件を、検察として改めて調べ直す
検事だったので、警察からは嫌がられていた。
今回公判部に移ってからも、刑事部の検事が調べて「起訴」を
決めた事件を再度調べ直すので、刑事部の検事からも嫌がられる。
そばで見ている増田事務官にすれば、毎回ハラハラしてばかり。
今回の「検事の信義」で佐方シリーズはいちおう終わり。
次は「孤狼の血」シリーズを読もうかな。