もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「雪のなまえ」を読みました

昨日は婦人科の年1回の検診でした。

1年の間に予約がネット予約に変わっていました。

(予約専用電話もあり)

いつも通り電話して、「この電話では予約できません」と

言われびっくりしました。

ほんまに世の中スマホがないとだんだん不便になる・・・

 

雪のなまえ (文芸書)

「雪のなまえ」(村山由佳 著)を読みました。

 

村山由佳さんの作品は初めてです。

私の勝手なイメージですが、なんとなく甘ったるい小説かなと

思っていて読んでいなかったのです。(すみません💦)

この作品は「雪の階」を書店で見つけたとき、同じ「雪」が

タイトルにある作品として目に留まり、ほぼ同時期に図書館に

予約をかけたのでした。

 

小学5年生の島谷雪乃は、突然始まった同級生からのいじめを

きっかけに不登校になってしまった。

一人娘の一大事に、父航介と母英理子との間にも争いが絶えない。

間で苦しむ雪乃。

父の航介はかねて考えるところがあり仕事を辞め、

父親の祖父母(雪乃の曾祖父母)の住む田舎で農業をすると言い出す。

仕事を辞められない母英理子は、週末や休みの日に田舎に通ってくる

ことになり、父と娘の田舎生活が始まった。

・・・という出だし。

 

田舎暮らしへの憧れはよく聞くし、コロナ禍の今も

田舎への移住特集という番組も多い。

憧れだけではやっていけないということは誰でもわかる。

航介ももちろんわかっている。

都会からみると“めんどくさい”ことも多い。

雪乃の不登校の問題もそう簡単に解決するとは思えない。

そのうえで、「こういうのもありじゃない」と

誠実に訴えかけてくる小説だった。

 

タイトルの意味は物語のラストでわかる。

もちろん主人公の名前とも重なっていると思う。