このところ家の周りで草刈りや工事がひんぱんに行われています。
そのせいかどうかわかりませんが、くしゃみと鼻水がひどいので、
耳鼻科に行きました。
雑草の花粉か工事のほこり、気圧変化による自律神経失調か
だろうということでした。
まあ理由はなんにせよアレルギーなので、薬を飲むと
よくなりました。
工事も草刈りも早く終わってくれることを願います。
(無料イラストより)
「完訳 ファーブル昆虫記」のしょっぱなに登場する昆虫が
スカラベであることは、以前の記事に書きました。
スカラベはいわゆるフンコロガシだとそのとき書きましたが、
私がスカラベということばを初めて知ったのは、30代のときだと
思います。
まだ幼い息子や甥、姪たちと「世界一周ゲーム」という
すごろくゲームをしていたときでした。
世界中のいろんな国を旅するゲームで、「おみやげ」という
カードを引くと「スカラベ」が出てきました。
青くて丸くて宝石みたいな絵が描いてありましたが、
形はコガネムシみたいで、これがおみやげって何?
と思っていました。
そのとき出てきたスカラベの絵は、下の写真 ↓ の
青い部分に近いです。
この写真は最近届いた「古代エジプト展」の図録からとりました。
(図録とグッズのプラしおり)
古代エジプトでは、スカラベ・サクレ(学名:Scarabaeus sacer)
(日本名:ヒジリタマオシコガネ(聖玉押し黄金))が、
動物の糞を球形に丸めて巣穴に運ぶことから、天空で
太陽を運ぶ太陽神と同一視されました。
ナイル川の増水後、最初に出現するため
創造神ともみなされました。
この虫の形の印章や護符、装身具が多く作られました。
(「古代エジプト解剖図鑑」“用語解説”より)
私がゲームのカードで見たスカラベの絵も、
エジプトの出土品をもとにしたお土産品なのだと
思います。
上の写真はペクトラルという胸飾りで、装身具にあたりますね。
図録には他にも、
原初の神プタハを表した像。 ↑
有翼スカラベ形のミイラの護符。 ↑
人間の頭のついたハート・スカラベ。 ↑
ざっと見たところ、これくらいスカラベ関係の展示品が
載っていました。
さて、ファーブルさんがしょっぱなに取り上げたスカラベ・サクレですが、
ティフォンタマオシコガネ(Scarabaeus typhon)という別種だった
ことがわかっています。(T_T)
私にとっては名前はどちらにしても、とてもおもしろい生態の虫だと
いう感想です。