もりっちゃんのゆるブログ

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「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上」を読みました

昨日、夫と私にコロナワクチンの接種券が送られてきました。

6/10付の市政ニュースで今月末に送付と書いてあったので、

幸い予定通りです。

夫は60~64歳枠、私は(市で把握できる)基礎疾患枠になります。

夫はさっそくかかりつけ医に予約をし、7/16に1回目を受ける

ことになりました。

私も夫と同じ医者のところで打ってもらうつもりですが、

あわてず次の通院時(来週)に予約するつもりです。

接種券がくるまでは、いつになるかな~と思っていましたが、

実際手にするとちょっと緊張してきました。

ワクチン接種の様子をテレビで見るようになってから、よく夢をみます。

とても大きな会場に並んで接種を待っている、という状況で、

すごくドキドキするという夢なのです。

家族に話すと大笑いされます。

ワクチンを打ったらからといって、これまで通り感染対策は

しないといけないし、それでも感染する人はいるそうです。

副反応などちゃんとわかって納得したうえで、体調をととのえ

打ってもらおうと思っています。 

 

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上

「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上」(ジャン=アンリ・ファーブル 著/ 

奥本大三郎 訳)を読みました。

 

図書館で「ファーブル植物記」(新書版・上下巻)を見つけ、

読もうと思い、はたと気づいた。

ファーブルといえばまず「昆虫記」だろう。

そういえばちゃんと読んだことがないかも。

その図書館には児童書しかなく、それを借りて帰ったが、

ちょっと頼りなかった。どうも省略され過ぎている感じがした。

もう少し原書に近い一般向けの訳本はないかと検索した。

図書館にある一番新しい(この巻で2005年)本で、

訳者が奥本大三郎さんだったのと、

表紙がきれいな絵だったのでこのシリーズに決めて予約した。

全10巻上下あわせて20冊のシリーズ。

通して読めるか、かなり不安・・・

 

しょっぱなに取り上げている昆虫はスカラベサクレ

いわゆるフンコロガシである。

フンコロガシを、実際自然の中で中で見た人はたくさんいるだろう。

でも私はない。

昔のように家畜を家で飼うことが少なくなったので、

牛や馬の糞がそう身近にないからだ。

 

でも読み始めておもしろい! 意外!

 

ファーブルは「昆虫記」を55歳のときに刊行し始め、83歳で最後の巻を

出し、91歳で亡くなった。

「昆虫記」を書くまでは、南仏で理科(物理)の先生をしていたのだ。

驚いた。

興味を失わなければがんばれるものなんだなと思いました。

 

できるだけ原文を生かすため、各ページには脚注欄があり、

各章末に訳注がついている。

注を参照しながら読むのは最初は慣れず面倒だったが、

訳注には別のしおりを挟んで参照するようにした。

登場する虫(昆虫以外の生き物も)にはほぼ全部イラストが

ある。

昆虫画家の見山博氏のイラストで、これが素晴らしい。

(リアルすぎてギョッとすることもある)

 

子どもの頃は触れる虫もあったが、今はキビシイ・・・

見るのがせいぜいだ。

子どもの頃触れた虫にコオロギがいる。採集してビンで飼った

こともある。

このコオロギを狩って(狩りの仕組みは後述)幼虫の餌にする、

キバネアナバチというハチがいる。

以前、虫の体の中に卵を産んで寄生する虫がいると

本で読んだが、それとは違う。

地面に穴を掘って小部屋から成る巣を作る。

その小部屋に幼虫の餌になるコオロギを4~5頭入れる。

そのコオロギの1頭に卵を1個産み付け、部屋を塞ぐ。

幼虫が孵化すると、用意されたコオロギを食べ、

5頭食べ終えたところで繭を作って蛹になり、

羽化したら繭を破って穴から出て飛び立つ。

キバネアナバチはコオロギを狩るが、他にもバッタやタマムシ

ゾウムシを狩るハチがそれぞれいて、ハチによって狩る虫が違う。

(何とゴキブリを狩るハチもいる (゚д゚)!)

狩られた虫は死んでいない。

運動神経の集まったポイントに針を刺されて、動けなくされて

いるのだ。

動けなくなった虫は、ハチにくわえられたり抱えられたり

ひきずられたりして巣穴に持ち込まれる。

 

ひえ~、そんなハチがいるなんて全然知らなかった。

この本には知らなかったことが満載で、書き始めたらきりがない。

たぶん次巻以降もそうだろう。

第1巻上には、スカラベと狩りバチしか出てこないが、

ぶっとい360ページ。読みごたえたっぷりでした。

次は下巻。市内1冊しかないシリーズで、下巻は貸し出し中。

予約を入れたのでしばらく待つことにします。