来週からは緊急事態宣言から蔓延防止措置に移行するようです。
今年はなんらかの制限をする措置がずっと続いている気がします。
手帳を見ると、1/1~13と3/1~4/4だけです。何もなかったのは。
もうすぐ半年が過ぎるというのに、何してたんだろ?と
思います。(コロナがなくても毎年そうか・・・(笑))
「終わらない歌」(宮下奈都 著)を読みました。
宮下さんの作品は「羊と鋼の森」に続き2作目。短編は別にいくつか
読んだかも。
高校の同級生が卒業後それぞれどんなふうに人生を歩み始めたかを
描く連作。
目次は、
Ⅰ シオンの娘
Ⅱ スライダーズ・ミックス
Ⅲ バームクーヘン、ふたたび
Ⅳ コスモス
Ⅴ Joy to the world
Ⅵ 終わらない歌
で、私はまったく気づかなかったけれど、この目次のタイトルが
音楽(歌)の題名(もしくはそれにちなんだもの)になっている。
それぞれの章で、いろんな歌(音楽)が登場するのだ。
たとえば、Ⅰ章のシオンの娘では、
・「Happy Birthday to You」
(お誕生日に歌う、「ハッピーバースデートゥユー♪」のあの歌)
・「讃美歌130番 よろこべや、たたえよや~シオンの娘~」
(表彰式で流れる「ぱーんぱーかぱーぱん、ぱかぱかぱんぱんぱーん」
のあの曲に歌がついていて、シオンの娘と呼ばれている。
作曲者はヘンデル)
の2曲が登場。
音楽に関わる道に進んだものもいるが、進路はさまざま。
卒業して2年後、同窓会では皆に何も報告することがなく、
皆に比べて自分がみじめに思えたりする。
宮下氏の作品は、独白劇のような細かな心情描写が特徴だ。
どの音楽も検索すればスマホで聴ける。
合唱曲の「COSMOS」、いい歌だった。
お話も「コスモス」が一番心に残りました。