なんだかな~ 5月、長いよ。
ワクチン接種もなんか遠いこと・・・
自分が予約できるようになるのは、いつになるのか全然わからないし、
今の接種会場や予約方法については変更されるかもしれないので、
わざと覚えないようにしています。
わざと覚えないというのも変ですが、知らんふりをしておくというか。
そうじゃないとどうしても巻き込まれる。情報に。
心の状態を平常に保つためにはそんなシャットダウンも必要だと
思っています。
「すごいぜ!菌類」(星野保 著)を読みました。
以前「菌根の世界」を読んだ後、もう菌根の世界には足を踏み入れない
だろうと思いましたが。
何を血迷ったか、よく似た本を借りてしまいました(^^ゞ
「菌根の世界」では菌根菌という菌類の一部を、詳しく紹介して
ありましたが、今回の「すごいぜ!菌類」は菌類という広い分野を
説明しています。(菌根菌の紹介もちょこっとありました)
内容より前に、この作者のかた、私より1才年下のほぼ同世代
なんですが、文章の書き方が気になって内容が頭に入らない・・・
菌類に興味を持ってほしいという気持ちはわかるけれど、
自虐的なのがとても気になる。
しょっぱなからこんな感じ。
身近な微生物は、あきらかに“役に立つ”発酵を除いて、“ばい菌”と
ディスられるか、病原菌として恐れられる。
(「すごいぜ!菌類」第一章より)
“ディスる”ということば、最近よく聞くが好きではない。
否定的な意味を持たせる英語のdis-という接頭辞から、または
disrespect(無礼をはたらく)から来たスラングだそうだが、
まさに否定的なイメージが強いことばだからだ。
そして、自虐的に受け身で“ディスられる”と使われることも多い。
この本の中でも何回か“ディスられる”という言い回しが出てきた。
もうひとつ、( )が非常に多く、( )の中が長いという
特徴も気になった。
( )の中を読んでいる間に、( )の前の文脈を忘れてしまい
読み直すことがたびたびだった。
私も記事に( )を使うことが多いので気をつけようと思います。
“ディスる”ということばが嫌いだと言いながら、
文章について批判的なことを書いてしまったが、作者の
菌類に興味を持ってもらいたい、菌類のすごい部分を伝えたい
という思いはわかったつもりだ。
たぶんこういう作風なんだろう。
「おわりに」で作者はこう言っている。
この原稿執筆時の2020年4月は、コロナ禍と称されるCOVID-19
の全世界的な流行により、全国に緊急事態宣言が出された
真っただ中にある。科学解説書にふざけた文章も入れて大丈夫なのかと、
こんな私でも迷う気持ちも正直ある。だがユーモアは、
(肝機能の衰えや故障だけではなく)心に余裕があって初めて
成立するコミュニケーションツールだ。感情に流されず、冷静に状況を
判断するだけでなく、合理的な客観と感情的な主観の折り合いを
計る重要なスキルだと思う。
(「すごいぜ!菌類」おわりに より)
そうだなあ。私の方が心に余裕がないのかも。
反省!