もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「楽園のカンヴァス」を読みました

ぼっちハイキングの続きはもう少しお待ちを。

筋肉痛は治ったけれど、昨日は原因不明のめまいに悩まされ、

食欲もなくしんどくて。

たぶん、歩いた疲れです・・・(T_T)

年を考えねば・・・と反省<(_ _)>

今日は復活しました(^^)/

 

読書の記事が4冊たまっているので先にあげます。 

 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

「楽園のカンヴァス」(原田マハ 著)を読みました。

これもすごくおもしろかったです。ちょっと短くてもったいなかった

くらい。

「アートミステリー」と紹介されていて、美術作品に関するお話では

ありますが、美術に詳しくなくてもまったく大丈夫です。

画家や作品については、きちんと説明されています。

 

主な登場人物は、倉敷の大原美術館で監視員をしている早川織絵と

ニューヨーク近代美術館MoMA)でチーフ・キュレーターをしている

ティム・ブラウンのふたり。

そのふたりの現在(2000年)と過去(1983年)を描いている。

ただ、この作品の本当の主人公は表紙の絵「夢」の作者アンリ・ルソー

だろう。

 

アンリ・ルソーはそれほど有名な画家ではないかもしれない。

私がルソーと出会ったのはたぶんこのとき ↓ が初めてだと思う。

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結婚前に買ってずっと持っている本のひとつ。

奥付を見ると1985年の発行だ。

帯もそのまま残っているが、朝日新聞日曜版の連載をまとめた第1巻。

うちは朝日新聞を取っていなかったので、本屋で見つけて買ったと思う。

でもこの1巻しか買っていない。当時で2,400円。全5巻とあるから

先が続かなかったのだと思う。

でも私が買った初めての美術の本だ。

その表紙がアンリ・ルソーの「私自身、肖像=風景」。

なんか変な絵、というのが最初の印象だ。

背後の風景はとても丁寧に描いてあるのに、ルソー自身が巨大で

インパクトがありすぎる。

なんか変だけど、忘れられない印象。

それが私のルソーとの出会いである。

 

ルソーという画家の謎と魅力を、小説という形で提示した作品

といえるだろう。

「暗幕のゲルニカ」も読んでみようと思います。