寒さが一段落しほっとしています。
暖かいのはありがたいですが、いよいよ花粉飛散が本格化しそう。
私はじんましんの季節に突入~~~ 用心しないと。
前回の「 天才 富永仲基~」の記事に、
・・・
読書には娯楽を求めてしまいます。
(吉田健康さんのコメントより)
というコメントをいただきました。
もっともだと思いました。
私にとっても、読書は趣味で娯楽の部分が大きいと思います。
でも実際は、娯楽か?と疑うような本を選んで読むこともあります。
何でかな~とだいぶ考えました。
最初から「こういうことについて勉強しよう」とか
「こういう教養も必要だ」と思って選んではいません。
図書館の本棚でも、新聞の書評でも、ずら~っと眺めていたら、
「ん?」とひっかかる本がある。
手に取る。中身を少し読む。
ここでやめることもありますが、私はその「ん?」というひっかかりを
とても大切にしています。
無意識に自分が興味を持っていることや関心のあること、
知りたいと思っていることに反応しているのでは、と思うからです。
何に反応しているのかは深く考えません。
昔から、興味のあることや疑問に思っていることには
正面から突入することが多いです。単純で直情です。
でも、正面からだと撃退されることも多いです。
難しすぎてわからなかったり。傷つくこともあります。
この年になって、正面ではなく上から俯瞰的に眺める方法も
あるのではと思えるようになりました。
上から俯瞰的に見るためには、広い視野が必要になり、
読書はそのためのツールになればいいなあと思ってます。
まあそれは希望であり期待であって、実際はまだまだ撃退・撃沈の
読了も多いのですが・・・それもまあ楽し、です。
楽しいんだからやっぱり娯楽か???
さて、今回の読書は小説・ミステリーですよ。
「午後二時の証言者たち」(天野節子 著)を読みました。
文庫本はこちら。 ↓
天野氏の作品は「氷の華」、「目線」を読んだと思います。
でも内容はほとんど覚えてないので、「氷の華」は読み直そうと
図書館で借りてあります。
「午後二時の証言者たち」は2016年の作品。
午後二時に交通事故が起き、8歳の女の子が亡くなります。
車の運転手、事故の目撃者、女の子が運ばれた病院の医者、
事故に関わる人々が最初はバラバラに登場します。
バラバラだった人々がつながっていき・・・
ストーリー展開だけで十分おもしろい小説。
一貫した主人公がいないので、特定の人物に感情移入しにくい
ですが、逆にノンフィクションっぽい面白さもあります。
次は借りてある「氷の華」を読みます(^^)/