もりっちゃんのゆるブログ

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「天才 富永仲基 独創の町人学者」を読みました

今日も寒いですね~⛄

梅の便りもちらほらですが、まだまだ油断できません。

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   (無料イラストより)

 

天才 富永仲基 独創の町人学者 (新潮新書)

「天才 富永仲基 独創の町人学者」(釈徹宗 著)を読みました。

毎日新聞書評欄「今週の本棚」(2020.10.31付)で紹介されていて、

図書館で予約し借りました。

 

釈徹宗さんはテレビでおなじみのお坊さん。

仏教のお話をわかりやすくしてくださいます。

NHK総合ニュースシブ5時の「悩み相談 渋護寺」のコーナー

(曜日は忘れました)を担当されています。

親近感を持っていたので読んでみようと思いました。

 

うーん、難しい。

まず、富永仲基(とみながなかもと)という人を知らない。

天才の町人学者らしいが病弱のため31歳の若さで亡くなった。

だから知らないのかといえば、そうではない。

この時代(江戸時代 1700年代)の仏教についてほとんど知らないのだ。

仏教の宗派と開祖(創始者)については日本史で習った。

でもその各宗の中身についてはほとんど知らないのだ。

キリスト教についてよく知らないということは、かつてブログでも

書いたことだが、割と身近だった仏教でさえほとんど何も

知らなかったことに思い知らされた。

 

この本の大部分は富永仲基の著した「出定後語(しゅつじょうごご)」

の解説に充てられています。

仲基は、仏教の経典がすべて釈迦が説いた教えではない、という

「大乗非仏説論」の先駆者だそうです。

当時は異端視され冷淡な扱いをされたようですが、

その論に至った方法は実に科学的で、今も学ぶべきところがあると

筆者は言っています。

 

前にも述べたように、私に十分な仏教の素地がなく、

とても理解できたとはいえませんが、これからはもう少し

仏教についても勉強しないとと思わせてくれた本になりました。