もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「一億円のさようなら」を読みました

11月になりました。いいお天気が続いていましたが、明日は

ちょっと崩れるみたい。

だんだん寒くなってきましたね。

昨夜は毛布を準備しました。 

 

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「一億円のさようなら」(白石一文 著)を読みました。

文庫本はこちら。 ↓

一億円のさようなら (徳間文庫)

新聞の広告欄でドラマ化も含め紹介されていて、図書館で予約

しました。

手元に回ってきてからも他の本を読んだり用事をしたりしてのんびり

構えていたら、ほぼ丸二日、一日中本を読んで過ごすはめになりました。

(;´д`)トホホ

 

この装丁に驚きました。

どちらもまるで帯に書かれているようなことが表紙に書かれています。

主人公は、医薬品製造・販売をはじめとした化学製品の総合メーカーに

勤める52歳の加能鉄平。

ある日、妻の留守中にかかってきた妻あての電話に出たことで、

妻が結婚前に身内から巨額の遺産を相続していたことを知る。

ドラマチックに始まりドラマチックに終わる、というまさに映画や

ドラマにぴったりの小説だ。

文句なしにおもしろかったです。

 

現在、宝くじの当選金最高額は10億円だ。(前後賞あわせて)

昔は一億円で、次に三億円になり、五億になり。

私にはまったく想像できない金額のお金で、

若い頃は海外旅行をしたいとか、豪華なエステに行くとか、

リッチなことを想像していた。

でも今、主人公の鉄平さんと同じくらいの年齢になり、

新しい人生を歩むにはいくらお金があっても残り時間が

少ないこと。

逆に、リッチな老後、安心な老後を過ごすには、何億あっても

意外に足らないことを思い知らされた。

 

それと夫婦の不思議。

夫婦は世の中で一番不思議な関係の他人同士かもしれない。

夫婦が別れるというのは、「結婚生活」を解消するということだが、

恐らく一番の難題は、「結婚」の解消ではなく、「生活」の解消の

方なのだろう。

  (「一億円のさようなら」より)

 

いや~、ホンマにそうやわ。

 

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