もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「路(ルウ)」を読みました

シルバーウィークが終わりました。

全国の観光地がだいぶ賑わってきた様子が報道されています。

私は昨日祝日でしたが通院の予定があり、終わった後、

甲子園Corowaへ買い物へ行きました。

甲子園球場阪神戦のデイゲームがあったのもあり、久しぶりの

混雑でした。

 

1週間前からまたマスクを作っています。

秋冬用に30枚くらい。

それが仕上がったら、予備のマスクを入れるマスクケースを

作ろうかなと思っています。まだ先になりますが。

 

路 (文春文庫)

「路(ルウ)」(吉田修一 著)を読みました。

今年の5月、NHKでドラマが放送され、途切れ途切れでしたが

最終回まで見て、とても感動したので本を読むことにしました。

予約がそこそこついていて、やっと順番が回ってきました。

450ページの長編で読むのに時間がかかりましたが、

ドラマの配役でアテ読みできたので楽に読み進められました。

 

ドラマも日本と台湾、日台共同制作でしたが、舞台は主に台湾です。

日本の商社が台湾で初めて走る高速鉄道の建設を受注する

2000年から、その台湾新幹線が開通する2007年までを

年ごとに章立てされた形で書かれています。

主人公は多田春香(波瑠)。台湾新幹線の建設を請け負った商社に

勤める入社4年目の社員です。

建設事業に抜擢され、台湾(台北市)で仕事を始めた春香。

春香には学生時代、台湾に一人旅をし、そこで台湾の青年と

運命的な出会いをした思い出があります。

この春香と台湾の青年との関わりを軸に、

春香の会社の先輩、安西誠(井浦新)、

台湾で生まれ育ち、戦後日本に引き揚げた葉山勝一郎(高橋長英)老人、

台湾新幹線の整備工場で働くことになる台湾の青年、陳威志(李梓誠)、

など登場人物の7年間を描いた壮大なドラマです。

 

書き過ぎない、押さえた描写が特徴的だと思いました。

登場人物の状況は年を経るごとに変化しているのに、その間の

詳しい描写はない。

その描かれない部分に読者は想像を促される。

ページ数以上の物語を読んだ気がします。

 

本を読むだけでは限界があった、台湾の風景。

ドラマを見ていたおかげで、きれいな景色を思い浮かべることが

できました。

吉田修一さんの作品は初めてだと思います。たぶん。

また違う作品も読んでみたいと思います。