今日はひっさしぶりのお出かけをしました。
その報告は明日以降に。
明日図書館に返却する本の感想を先にアップします。
「聖域」(篠田節子 著)を読みました。
文庫本はこちら。 ↓
中央図書館の書庫にあった古い結構ぼろぼろの本で、
発行は1994年。雑誌連載ではなく書きおろし作品です。
篠田節子作品は3冊目。
今回の舞台は日本だけれど、やはりテーマは宗教でした・・・
篠田ワールド全開です。
出版社に勤める編集者の実藤(さねとう)は、社を辞めた同僚の
机を整理していて、出版に至らなかった原稿の束を見つける。
水名川泉(みながわせん)という名のその作家の名を、
編集部の誰も知らなかった。
「聖域」と題された作品は終盤に向かう前で中断していた。
「聖域」に魅せられた実藤は、辞めた同僚を訪ねるが、
「水名川泉に関わった人間は不幸になる。関わるな」と言われる。
関わった何人かの人生を狂わせ、水名川泉は行方不明になっていた。
実藤は水名川泉を探し始める。
薄気味悪くて、ちょっとホラーで。
でもだいぶ慣れました。(笑)
一番怖いのはやはり人間の心の中なのだなと思いました。
篠田作品はいったんこれで終わることにします。
台風は行ってしまったのに、毎日ぐずついた天気です。
ただ、鳴いている虫は夏の蝉から秋のコオロギに変わりました。
日の暮れも早くなり、間違いなく季節は進んでいます。
本当はオリンピックイヤーだった2020年も終わりが見えてきました。
少しはいい思い出が作れたらいいなと思います。