もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「Presents」を読みました

 久しぶりの晴れの天気。きつい日差しはすっかり真夏!

ほんとはこれくらい暑いよね~ 今頃は。

これからもまだしばらく梅雨明けはないみたい。

日照不足で作物高騰の予感・・・

 

Presents (双葉文庫)

「Presents」(角田光代 小説・松尾たい子 絵)を読みました。

女性が一生のあいだに受け取るさまざまなプレゼントをテーマに、

その年齢に沿って12話書かれた短編集。

目次ごとに紹介すると。 (全て主人公の女性は違う人物)

1、名前

  31歳の春子が生まれたときに親からもらった、春子という名前。

2、ランドセル

  27歳の私が小学校入学時に祖母からもらった ランドセル。

3、初キス

  14歳の私が誕生日に同級生の男子にもらった、初めてのキス。

4、鍋セット

  大学に合格し一人暮らしをする私が母親からもらった、

  鍋セット。

5、うに煎餅

  22歳の私が腐れ縁の男からホワイトデーのお返しにもらった、

  うに煎餅。

6、合い鍵

  28歳の私が恋人からもらった 部屋の合い鍵。

7、ヴェール

  30歳の私が友人たちからもらった、結婚式用の手作りヴェール。

8、記憶

  結婚して3年になる私が夫と共有した、記憶。

9、絵

  11歳の長男が描いた、家族の絵。

10、料理

  44歳の私が風邪をひいて寝込んでいるとき、家族が作ってくれた、

  おじやとりんごのすりおろし。

11、ぬいぐるみ

  52歳の私が4娘の結婚式の日に、新郎新婦から贈られた、

  クマのぬいぐるみ。

12、涙

  77歳のさゆりの死の間際に家族が流した、お別れの涙。

 

雑誌連載時、主人公の女性の年齢とプレゼントされたもの(テーマ)が

小説を書く角田さんと絵を描く松尾さんに知らされ、それぞれが

イメージするものをかいたそうです。

2人が打ち合わせたわけではないので、不思議な取り合わせになって

いるものもありますが、それもおもしろいです。

プレゼントとは本来打ち合わせて贈るものではないからです。

 

4番目の「鍋セット」が、 ↓ この本に収録されています。

NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

 

「鍋セット」だけでなく、「Presents」は全編おもしろかったです。

ちなみに、私も結婚時に母親から買ってもらったお鍋をまだ

使っています。

震災のときに食器はほとんど割れてしまったけれど、鍋は壊れなかった。

 

私、年齢的には12の話のうち、11話までは越えている。

残るは死ぬときか・・・人生は意外に短い!